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 将来もらえる年金額などを毎年通知する「ねんきん定期便」が4月から新しくなりました。なぜ改訂され、どのように変わったのでしょうか。

 -ねんきん定期便ってどんなもの?

 「公的年金は国民全員の加入が義務付けられている制度で、日本年金機構が国から委任・委託を受け管理・運営している。同機構は公的年金に加入する全ての人に対して、納付実績や将来の年金見込み額などをはがきで知らせていて、これが『ねんきん定期便』だ。毎年、誕生月に届くんだ」

 -なぜ改訂されることになったの?

 「以前から『内容が分かりづらい』『記載されている字が小さい』といった指摘があって不評だったんだ。そこで自民党の厚生労働部会(小泉進次郎部会長)が表記の改善を提案した。これを受けて、厚生労働省がレイアウトや提供する情報を見直したんだよ」

 -どのように変わったの?

 「まず、高齢者や視力の低下している人でも読みやすいよう、文字数を減らして字を大きくした。また、これまでは納付実績など個人に関する情報が大部分を占めていたんだけれども、新たに年金制度の説明を入れた。保険料の納付を続けることにより将来受け取る年金額が増えることや、受給の年齢を遅らせると年金額が増えることなどをグラフを使って示している」

 -どのような狙いがあるの?

 「日本の公的年金制度は改正を繰り返したことから複雑になりすぎて、制度を理解できていない人も多いんだ。公的年金は現在、65歳を基点に受け取ることができる。ただし、年金を受け取り始める時期は60~70歳の間で自由に選ぶこともできるんだ。でも国会議員から『この仕組みを知らない国民が多い』との指摘があり、定期便に記載することにした」

 -受け取り時期によって増減するの?

 「65歳から1カ月遅らせるごとに0・7%ずつ年金が増額される。70歳まで遅らせた場合は、最大で42%増えるんだ。逆に、受給を早めると減額されるよ。60歳まで早めた場合、最大で30%減る仕組みだ」

 -遅くもらう方が得なのかな?

 「そうとは言い切れないので、注意が必要だ。こうした増額や減額は、選択した受け取り時期にかかわらず、年金財政全体から見ると増減が中立となるように設計されている。遅くもらい始めると、その分受け取る期間は短くなる。早くもらい始めれば受け取る期間は長くなる。その人が亡くなる時期によって総受給額は変わってくるんだ」

 -個人の判断が大切なんだね。

 「それぞれの家計の状況に応じて考えてみてほしい。最近は65歳を超えても働く人も増えているので、働いている間は年金の受給を遅らせるという選択肢もあるだろうね。ねんきん定期便は年1回届くので、将来を考えるきっかけになると思うよ」

2019/5/30

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