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 10年前、新型インフルエンザの世界的流行(パンデミック)が起き、日本でも大騒ぎになりました。新型はこれまでも10~40年ごとに繰り返し発生しています。アジアでは、新たな流行の火種となりかねない致死率の高いウイルスへの感染例が相次いでいて、次は国内で17万~64万人が死亡するとの想定もあります。政府は「脅威となる新型がいつ来てもおかしくない」と警戒しています。

 -新型インフルエンザとは?

 「本来は人には感染しにくい鳥や豚など動物のインフルエンザウイルスに変異が起こり、人に感染しやすくなったものだ。ひとたび新型ウイルスができると、ほとんどの人が免疫を持たないため、爆発的に流行し、重症化しやすい」

 -これまでにどんな被害が?

 「記録のあるパンデミックの中で、最も被害が大きかったのが1918年の『スペイン風邪』。死者数は世界全体で推計2千万~5千万人にも上った。50年代には『アジア風邪』、60年代にも『香港風邪』が流行し、数百万人が死亡するなど社会に大打撃を与えたんだ」

 -2009年は?

 「豚のインフルエンザが変異した新型が発生し、4月下旬に米国やメキシコで感染が報告されると一気に広まった。5月には神戸市で国内初の感染が確認された。流行は翌年まで続いたけれど、ウイルスの毒性が比較的弱かったため、世界の死者数は10万~40万人にとどまった」

 -日本では?

 「この流行で日本の致死率は米国の20分の1以下と特に低かった。毎年流行する季節性インフルエンザでも早期受診する人が多く、治療体制が確立していたことが原因とみられている。世界保健機関(WHO)は『迅速な診断と薬の服用による効果だ』と高く評価したそうだよ」

 -次の流行は?

 「政府が最も警戒しているのが、アジアで人への感染が相次いでいる鳥インフルエンザだ。03年以降、インドネシアやベトナムなどでは『H5N1型』という鳥インフルエンザに約860人が感染し、半数以上が死亡しているんだ。また、13年に中国で初めて人への感染が確認された『H7N9型』というのも絶えず感染例が報告されていて死者は600人を超えている」

 -どのように感染を?

 「生きた鳥に接触して感染する例が多く、局所的な発生にとどまっている。けれども、ウイルスが変異して人から人に感染しやすくなれば世界的流行につながる恐れがあるんだ」

 -対策は?

 「政府の担当者は『新型が発生した場合、日本への侵入を防ぐのは不可能』としている。政府は、国民の25%が発症することを想定した行動計画をまとめていて、生活や経済に大きな影響を及ぼす恐れがある場合には緊急事態宣言を出して、外出自粛要請など感染防止策を実施するんだって。ただ、優先的にワクチン接種が受けられる業種や世代など、細かく決まっていない部分もある。対応策を早く整えておく必要があるね。また、パンデミックが来るかもしれないと、日頃から多くの人が意識しておくことも大事だね」

2019/6/18

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