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 今回の参院選は令和になって初めての国政選挙です。平成には計10回の参院選がありました。振り返ってみると、その結果で内閣が退陣に追い込まれるなど、政局に大きな影響を与えていることが分かります。平成の参院選についておさらいしてみましょう。(貝原加奈)

 -平成元年(1989年)はどんな選挙だった?

 「89年は消費税が初めて導入された年。前年には『リクルート事件』という汚職事件が大きなニュースになった。89年の参院選は、消費税導入や事件への批判などから、自民党は過半数割れするという歴史的敗北を喫した。一方、野党の社会党は、多くの女性議員が当選する“マドンナ旋風”を起こして大勝。委員長だった土井たか子さんは『山が動いた』と称した」

 -今回の参院選は、今年10月の消費税率引き上げが争点の一つだよね?

 「そうだね。消費税が3%から5%に引き上げられたのは97年4月のこと。翌年の参院選では、消費増税や景気減速などから自民党が大敗し、橋本龍太郎首相が退陣に追い込まれたんだ。この時、二大政党制をアピールして躍進したのが民主党だ。民主党は2009年の衆院選で政権交代を果たしたけれども、10年の参院選では大敗した。菅直人首相が選挙公約で消費税10%への引き上げの方向性を示したためだと言われている」

 -「自民党をぶっ壊す」と改革を訴えた小泉純一郎首相はとても印象に残っているよ。

 「小泉首相の人気はすごくて、内閣支持率は01年の参院選の時には8割を超えていて、『聖域なき構造改革』を掲げて自民党は大勝したんだ。一方、04年の参院選では、民主党が議席数を伸ばして、改選議席数で自民党を上回った。小泉内閣が進めた、自衛隊の海外派遣や年金改革に対する拒否反応が大きかったんだね。この頃くらいから、自民党と民主党の『二大政党』時代と言われるようになった」

 -安倍晋三首相による自公の長期政権が続いているけれど、参院選はこれまでどうだった?

 「小泉政権後、06年9月に第一次安倍内閣が発足し、初めて迎えた07年参院選は、膨大な年金の記録不備、いわゆる『消えた年金』問題や失言などによる閣僚の辞任が重なり、自民党は惨敗。その後、安倍首相は体調不良などから辞任した。政権交代後、野党となっていた自民党の総裁に返り咲き、12年12月の衆院選で圧勝して政権を奪還した。13年の参院選も現行制度最多の65議席を獲得し、参院第1党に復帰した。経済政策『アベノミクス』などが評価されたようだね」

 -こうして見ると参院選の結果って、与野党にとってやっぱり重いものだよね。

 「そうなんだ。参院選は現政権への評価を示す選挙でもあるんだよ。つまりこのままの方向性でいいと思うか、ダメだと思うかということを有権者が表す機会なんだ。消費増税や憲法改正など、今回も多くの争点があるから、各党の公約を見比べて投票してほしいな」(肩書、政党は当時)

2019/7/12

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