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わかる!ナットク

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 今年上半期(1~6月)に日本を訪れた外国人旅行者が約1663万人に上り、半期として過去最高を記録しました。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年の訪日客について、政府は4千万人という目標を掲げていて、世界からの誘客に力を入れるそうです。大阪や京都に大きく水をあけられている兵庫県もさらなる取り組みが求められています。

 -順調に増えているの?

 「2018年の1~6月に比べて4・6%増えているんだけれども、実は必ずしも順調とは言えないんだよ。18年の同じ時期の伸び率は15・6%だったからね。統計をまとめた観光庁も『勢いが鈍ってきている』と認めている」

 -訪日客の国・地域別の内訳はどうなっているの?

 「1位は中国で、11・7%増の約453万人だった。1月に日本政府が査証(ビザ)の発給要件を緩和したことや、日中関係が改善していることもあって、個人旅行者が増えたんだ。2位は韓国。3・8%減って約386万人だった。韓国からの訪日客が減ったのは上半期としては5年ぶりのことなんだって。3位は台湾で1%減の約248万人。これに香港、米国と続く。伸び率が大きかったのはベトナムとロシアだった」

 -どうして韓国からの訪日客が減ったの?

 「日本政府は、韓国では経済が減速していて海外旅行者数そのものが伸び悩んでいるのに加えて、韓国内では旅行先としてベトナムなどの人気が高まっていることが主な原因だと分析しているよ」

 -元徴用工問題や日本による輸出規制強化で、日韓関係が悪化しているからじゃないの?

 「観光庁の田端浩長官は記者会見で、現時点でこうした問題による大きな影響はないとしているけど『韓国世論の動向によっては、訪日を控える動きにつながる可能性も否定できない』と話した。7月に入って、島根県や大分県で韓国からの航空路線が運休になるケースも出ている。関係のもつれが長引くようだと、さらなる減少につながるかもしれないね」

 -4千万人という政府目標は達成できそう?

 「このままのペースでは難しい状況で、政府は成田、羽田両空港の国際線増便などで上積みを図ろうという考えだ。滞在日数が比較的長く、支出も多い欧米やオーストラリアからの客を増やし、日本での消費額も引き上げたいんだ」

 -来年7~9月の東京五輪・パラリンピックで、客足が大きく伸びるんじゃないの?

 「過去の事例を見ると、五輪の年だからといって伸びるとは限らないようなんだ。宿泊費の高騰や観戦客による混雑を嫌って一般の観光客が訪問を避ける傾向があり、12年ロンドン大会では7~9月の訪英客が減少したそうだよ。04年、08年の開催地となったギリシャ、中国では、年間の外国人客が前年よりも減ってしまったんだ。専門家の中には『政府目標の達成は難しい』と指摘し、人数を増やすより、国内各地に足を運んでもらい、地方の活性化につなげることが大切だと訴える人もいる」

2019/8/6

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