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 2020年度の国の予算について、財務省は、各省庁からの要望である「概算要求」の総額が約105兆円に上ったことを発表しました。2年連続で過去最高を更新したことになります。年末に編成される当初予算案は100兆円を超える可能性が高まりました。

 -概算要求って何?

 「各省庁が翌年度の政策を実施するのに必要な経費や人件費などの見積額をまとめたものだよ。例年8月末に要求書を財務省に提出するんだ。兵庫県に関係する内容では、文部科学省が、スーパーコンピューター『京(けい)』の後継機『富岳(ふがく)』の開発に前年度の2倍となる約200億円、運用経費に139億円を要望しているよ」

 -概算要求が出た後、予算はどのように編成されるの?

 「財務省は要求額が妥当か、無駄がないかなどをチェックする一方、各省庁はなるべく要求が通るように説明するんだ。政府は、12月下旬をめどに予算案を閣議決定する。その後、年明けの通常国会で審議され、3月ごろに予算が可決・成立するというのが一般的な流れだ」

 -今年の概算要求は?

 「財務省の5日の発表によると、要求総額は104兆9998億円。とんでもない額だね。100兆円の大台を超えるのは6年連続なんだ。19年度に決定された予算案は101兆4千億円。20年度はこれを上回るとみられる」

 -なぜ膨らんでいるの?

 「主な要因は、全体の3分の1を占める社会保障費の増大だ。厚生労働省は今回、高齢化を背景に年金や医療などの経費が増えるとして、過去最大の32兆6千億円を求めた。高校や大学の卒業時に不況で就職がうまくいかず、今も尾を引いている人が多数に上る『就職氷河期世代』支援も盛り込まれている」

 -予算の財源は?

 「所得税や法人税などの税収や国債発行による借金で賄う。今年10月に消費税率が8%から10%に引き上げられることに伴う増収分も当て込んでいるよ。18年度は税収が60兆円を超えて過去最高となったんだけれども、歳出を賄うには全く足りず、歳入の3割以上を借金に頼る状態が続いている」

 「また、消費税率アップの影響を緩和する対策は今回の概算要求には含まれていなくて、年末にかけて別途調整するそうだ。景気失速を防ぐための家計支援や幼児教育・保育の無償化などが計画されている」

 -何が課題なの?

 「税収など借金以外の収入で政策に関する経費をどこまで賄えているかを示す『基礎的財政収支』は赤字が続いている。政府は25年度の黒字化を目標に掲げているけれども、達成にはさらなる増税や歳出削減といった収支改善努力が不可欠だ。団塊の世代全員が75歳以上の後期高齢者となり、社会保障費が一段と膨らむ25年を見据えて、給付と負担の見直しが求められているんだ」

2019/9/21

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