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SDGsを紹介するJICA関西の広報展示室=神戸市中央区脇浜海岸通1
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 最近「SDGs」という言葉に注目が高まりつつあります。歌手のピコ太郎さんが昨年、国連本部で替え歌を披露したことでも話題になりました。兵庫県内でも取り組みが活発化している「SDGs」とは一体何なのか。一緒に考えてみましょう。(大島光貴)

 -SDGsって何?

 「『持続可能な開発目標』(Sustainable Development Goals)を意味する英語の頭文字を略した言葉で、エス・ディー・ジーズと読むんだ。国際社会全体が2030年までに達成すべき17の目標(ゴール)のことで、15年の国連サミットで採択された」

 -目標にはどんなものがあるの?

 「貧困撲滅、教育の確保、経済成長と働きがいの両立、不平等の是正、気候変動への対策などだね。それぞれの目標には、具体的な目標値などを盛り込んだ計169の『ターゲット』が設定されている。例えば『世界の妊産婦の死亡率を出生10万人当たり70人未満に削減する』とか」

 -どうやって目標を達成すればいいんだろう?

 「企業の役割が重要だね」

 -でも企業にメリットはあるの?

 「取り組むことで企業価値やブランド力が高まり、新たなビジネスチャンスにつながると期待されている。最近では、環境や社会、企業統治に対する取り組みを進める会社に積極的に投資をする手法『ESG投資』が国内でも広がりつつある。昨年には、世界最大の年金基金の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、ESG投資を始めて話題になった。SDGsに向き合う姿勢が企業への投資を左右し、成長に影響を与えるかもしれない」

 -どれぐらい広まっているんだろう?

 「関西は国内でも進んでいて、産官学の推進組織『関西SDGsプラットフォーム』が全国に先駆けて昨年12月に発足したんだよ。国際協力機構関西センター(JICA関西、神戸市中央区)が近畿経済産業局と関西広域連合に呼び掛けて立ち上げ、インターネットで情報発信したり、イベントを実施したりしている。吉本興業などの企業や市民団体、大学など312団体(6月末時点)が参加しているよ」

 -関西で進んでいるのはなぜなの?

 「輸出入に携わる企業が多いことや、国際博覧会(万博)の大阪への誘致活動が後押ししているとみる向きもある。万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。まさにSDGsを具現化したものと言えるね」

 -兵庫県内の状況は?

 「企業の取り組みが始まっているよ。例えば、アシックス(神戸市中央区)は商品やサービス、製造工程などにSDGsを採り入れている。大手だけでなく、水産加工の播磨海洋牧場(姫路市)は東ティモールで漁業者の所得向上を目指しているし、釣り用仕掛けメーカーのささめ針(丹波市)はバングラデシュで女性を雇用している。この3社は神戸で6月にあった催し『関西SDGsキャラバン』で事例発表をしたんだけど、ほかの企業の関心も高まっているね」

 -私たち個人でできることはあるのかな?

 「ごみの削減や省エネなど身近に取り組めることはたくさんあるよ。環境や社会に配慮した商品・サービスを買う『エシカル消費』にも注目が集まっているよね。でも、まずは知ることから始めてみたら。JICA関西では『SDGsってなあに?』という常設展をしていて、関連グッズも配っているから」

2018/7/25

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