連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

わかる!ナットク

  • 印刷
新学習指導要領を先駆けた英語の授業を受ける児童ら=小野市内
拡大
新学習指導要領を先駆けた英語の授業を受ける児童ら=小野市内
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 新しい学習指導要領の全面実施が間近に迫り、教育現場は教員の研修を実施するなど、準備や対応に追われています。子どもたちの学びの方向性を決める学習指導要領とは、どのようなものなのでしょう。(太中麻美)

 -学習指導要領とは?

 「小学校や中学校、高校などで、教科ごとに教えるべき最低限の学習内容を、文部科学省が定めたものだよ。教育基本法などに基づいて決められている」

 -なぜ改定するの?

 「時代によって身につけるべき知識や技能が変わるので、これまでも約10年ごとに改定されているんだ。かつて詰め込みと批判された反動で、学習内容を絞る『ゆとり教育』が話題を集めたね。でも、国際的な学力テストで日本の子どもの成績が下がり、“学力が低下した”と批判が起こったんだ。2008年改定では脱ゆとり路線を打ち出し、学習内容や授業時間数を増やすことになった」

 -詰め込みがいけないからゆとりにしたのに、また増やすんだ。どちらがいいんだろう。

 「難しいね。文科省は『詰め込みかゆとりかの議論には戻らない』と宣言。子どもの主体性を育む学習を目指すといっている」

 -どんなスケジュールなの。

 「小学校は20年度、中学校は21年度から全面実施される。高校は22年度の新入生から、学年ごとに順次実施していく」

 -中身は?

 「主体的・対話的で深い学びを全教科で掲げていることが特徴だ。最近、アクティブ・ラーニングという言葉をよく耳にするよね。討論や発表を通じ、自分で問題を見つけて解決する力を重視している」

 「小学校の3、4年生で外国語活動が導入され、5、6年で英語を教科として取り入れる。そのため、3~6年生の授業時間数が増えるんだ。コンピューターのプログラミング教育も必修化される」

 -中学校では?

 「中学校では英語について、授業は基本的に英語で行うと記された。指導する英単語数を約1200語から約1600~1800語に増やし、仮定法や感嘆文も教える」

 -高校では?

 「現行の半分の科目で新設や内容の見直しがある。18歳選挙権が実施されたのを受け、公民の科目に主権者教育を扱う必修科目『公共』が新設される。同様に必修科目として『地理総合』『歴史総合』も加わるんだ」

 -新しい授業内容を先に実施している学校もあるそうだね。兵庫ではどんな取り組みがあるんだろう。

 「小学5、6年生の英語だと、授業時間は現在の年50時間から70時間に増加するんだ。小野市、朝来市などは、市内の全小学校で新学習指導要領を実施している。兵庫県教委によると、先行実施している小学校は、県内全体の1割ほどという」

 「県教委は現場の先生を支援しようと、英語授業のイメージを解説するDVDを作成し、県内の全小学校に配布した。中学校の教員を対象にした少人数グループの研修も、本年度から実施していく」

 -教える側の先生たちも大変なんだね。課題は?

 「現場からは、業務が過密化して余力がないという声も上がっている。学級担任がすべてを教える従来の形から教科担任制へ移行するなど、教員の配置や業務の効率化が今後の課題だね」

2019/6/29

天気(11月12日)

  • 20℃
  • ---℃
  • 20%

  • 19℃
  • ---℃
  • 30%

  • 21℃
  • ---℃
  • 10%

  • 20℃
  • ---℃
  • 20%

お知らせ