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女流王位戦第1局で伊藤沙恵女流二段(左)に対し、初手を指す里見香奈女流王位=4月26日、姫路市総社本町、播磨国総社
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女流王位戦第1局で伊藤沙恵女流二段(左)に対し、初手を指す里見香奈女流王位=4月26日、姫路市総社本町、播磨国総社
神戸新聞NEXT
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 現在進行中の将棋の第28期女流王位戦5番勝負(神戸新聞社主催)の対局者はプロ棋士ではなくて、女流プロ棋士-。「『女性のプロ棋士』でいいのでは」と思ったある新聞記者。将棋に詳しい人に聞くと、男女間の実力差と、女性への普及の取り組みが見えた。

 -棋士と女流棋士の違いってあるんですか。

 「棋士と女流棋士では制度が異なり、段級位も女流棋士の場合は『女流』を付けるんだ。四段以上が棋士と呼ばれ、通常は日本将棋連盟の養成機関『奨励会』(6級~三段)を突破しなければならない。原則年間4人しかなれない『狭き門』で、これまで女性は一人もいない。女流棋士になるには現在、男性も参加する『研修会』で規定の成績を残す必要がある。女流は2級以上がプロだけど、3級になると仮資格として女流棋戦の参加が可能となるんだ」

 -女流棋士登場はいつからですか。

 「女流棋戦創設の話を機に1974年に誕生し、現役は3級を含めて約60人。女流棋戦は現在、女流王位戦を含む六大タイトル戦が有名。ただ棋士が出場する棋戦には女流が参加できるのもあり、女流がタイトル保持者になる可能性があるんだ」

 -男女間の実力差って顕著なんですか。

 「連盟関係者によると、男性棋士との対戦成績はかつて、勝率1割前後。将棋は男女差がある体力ではなく頭脳の戦いだけに不思議なんだ。男性よりも将棋をする女性が少ないからなどといわれてきたけど、はっきりとした理由は分からないんだ」

 「現在は1割7分ぐらいという。女流棋士制度をつくり、将棋に興味を持ってもらう女性の裾野を広げていく狙いが功を奏しているようにみえるね」

 -奨励会に在籍した女性はいないんですか。

 「現在の在籍者7人を含め、19人いる。上位に上がるのが難しかったけど、壁を破ったのが現・女流王位の里見香奈さん。2013年7月に二段に、同年12月には三段に昇段した。いずれも女性初の快挙だったんだ」

 「現在、里見さんのほか西山朋佳さんも三段。女流王位戦の挑戦者、伊藤沙恵女流二段は退会したが、かつては1級までいった」

 -女性初の棋士誕生は現実味を帯びてきているというわけですね。

 「ただ『奨励会は三段に昇段してようやく山の5合目』といわれるように、約30人がしのぎを削り、半年に及ぶ三段リーグの厳しさは並ではないんだ」

 「とはいえ、かつてのNHKの連続テレビ小説『ふたりっ子』のダブルヒロインの1人のような、女性棋士の活躍を実際に見てみたいよね」(亀山正芳)

2017/6/6

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