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イタリア・テルニ市から贈られた「愛の像」=神戸市中央区北野町1
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イタリア・テルニ市から贈られた「愛の像」=神戸市中央区北野町1
創業翌年の1932年に発行されたカタログ。贈り物の一例としてバレンタインデーのチョコレートが紹介されている(モロゾフ提供)
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創業翌年の1932年に発行されたカタログ。贈り物の一例としてバレンタインデーのチョコレートが紹介されている(モロゾフ提供)
在日外国人向けの英語新聞に掲載された広告(モロゾフ提供)
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在日外国人向けの英語新聞に掲載された広告(モロゾフ提供)
神戸新聞NEXT
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神戸新聞NEXT

 かつてバレンタインデーは、意中の人にチョコレートを贈る日として知られていました。しかし近年は友達同士で贈り合う「友チョコ」、自分への特別なご褒美(ほうび)としての「自分チョコ」など、時代とともにイベントの性格も多様化しています。この習慣、意外にも日本では神戸が発祥だとされているそうです。それって本当?(太中麻美)

 -どうして神戸がバレンタインデーの発祥と言われているの?

 「神戸に本社がある1931年創業の洋菓子メーカー『モロゾフ』が、32年に発行したカタログを見てみよう。『礼儀は扮装(ふんそう)する』というキャッチコピーと、ハート型の容器入りチョコレートなどを掲載し、2月14日に贈り物をする欧米の習慣を紹介しているのが分かる。これを基にモロゾフは『日本で初めてバレンタインチョコレートを販売した』と説明しているんだ」

 -80年以上も前なんだね。バレンタインデーって、どの国で生まれたんだろう。

 「『お菓子業界が作りだしたイベント』という批判もあり、70年代から同社がルーツを探し始めたんだ。原点は3世紀頃、イタリア・テルニ市にいた聖バレンチノ司祭の逸話だという。当時、兵士の結婚は禁じられていた。でも司祭は兵士と恋人らに同情し、内密に彼らの結婚式を行っていた。それが露見し、処刑された。その命日の2月14日を『愛の日』として、花やチョコレートを贈り合う風習が生まれたんだって」

 -神戸とテルニ市との関わりは?

 「バレンタインデーを通じて交流が生まれ、93年、テルニ市から神戸市に『愛の像』が贈られた。母子の姿を彫刻した青銅の像で、今は神戸布引ハーブ園に設置されている。2013年には阪神御影駅の南側に『バレンタイン広場』が完成して、両市の市長が式典に参加した。ハート型にくりぬかれた石碑があって、恋人が窓の中で手をつなぐことをイメージしているんだって」

 -そんな歴史があったんだ。でも昔のチョコレートってどんなものだったんだろう。

 「同社に残っているパッケージは、金具で開閉する木箱や、絵画が描かれているものなど、とても豪華だ。かなり高価な品だったんだね。第2次世界大戦が始まると、物資不足でチョコレートが製造できず、洗剤などを作ってしのいだとか」

 -今とはずいぶん違うんだね。

 「最近は自分のために購入する人も増えたから、ファッションブランドや玩具メーカーと共同企画するなど、商品が細分化しているんだよ」

2018/2/3

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