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 「私が総裁を務めているときに国会がねじれた」。参議院選挙が公示された4日、自民党総裁の安倍晋三首相が、演説でそう語った。2007年の参院選のことなんだけど、何だか苦い思い出があるようだ。確かあの頃から「ねじれ国会」って言葉をよく耳にするようになったけれども、どういうことだろう。(段 貴則)

 -「ねじれ」って?

 「国会には衆議院と参議院があって、私たちは両方の国会議員をそれぞれ投票で選ぶことは知っているよね。そのほとんどの議員たちは自民党や立憲民主党などどこかの政党に入っていて、自分たちの政策を実現するため、似た政策の政党と連立を組むなどして衆参それぞれで多数派(過半数以上)を構成しようとする。でも、選挙により、衆議院と参議院で多数派の政党が異なるときがあって、これを『ねじれ』と呼ぶんだ」

 -どういうときに、ねじれが起きるの?

 「衆議院の多数派で、首相や大臣を政府に出している与党が参院選で負けて、野党が参議院の多数派になる場合がそう。例えば06年に始まった第1次安倍内閣。07年の参院選で自民党が負け、民主党が参院第一党になった。その民主党も政権交代後の10年の参院選では与党で過半数割れしてしまった」

 -ねじれるとどうなるの?

 「国会で新しい法律をつくったり、今ある法律を手直ししたりするのが難しくなるんだ。国のお金の使い道を決める予算も同じだね。衆議院では法案を与党の賛成多数で通すことができても、参議院では野党に協力してもらわないと成立しない。ねじれ国会になると政府や与党は大変で、第1次安倍内閣では、ねじれた直後に安倍首相が辞任した。その後の首相5人も1年ごとに退陣してしまった。ねじれの影響で政局が不安定になり、2度の政権交代につながったんだ」

 -そんなに大きな影響が出るんだ。

 「ねじれ国会になると、どうしても参議院は与野党の駆け引きの場になりがち。だから政治家の中には政治を停滞させるとして『参院不要論』もくすぶっている。日本を将来的に一院制にするという選挙公約を掲げる政党もあるんだよ」

 -確かに衆議院で決めたことを、わざわざ参議院で議論しなくてもいい気がする。

 「それは違うんじゃないかな。参議院には大切な役割があって、憲法で衆参の二院制と定められているんだ。衆議院だけの議論で法律を成立させることが正しい判断とは限らない。何か足りない点があるかもしれないよね。参議院は、衆議院とは違う角度や立場から議論してよりよい内容に直す役割があるんだ。だから、ねじれて衆参が別の結論を出すことも、国民が示した意思の結果だとも言える。今回の参院選の投開票日は21日。国民がどんな意思を示すのか、注目したいね」

2019/7/18

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