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ユニバス参加を見送った関西学院大だが、集客に力を入れるアメリカンフットボール部の試合には多くの在校生、OBが集まる=4月、神戸市灘区の王子スタジアム(撮影・尾藤央一)
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ユニバス参加を見送った関西学院大だが、集客に力を入れるアメリカンフットボール部の試合には多くの在校生、OBが集まる=4月、神戸市灘区の王子スタジアム(撮影・尾藤央一)
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 大学スポーツが大きく変わろうとしています。3月1日に一般社団法人「大学スポーツ協会(UNIVAS=ユニバス)」が発足し、全国の大学や競技団体など計253団体が入会。兵庫県内からも甲南大や武庫川女子大など計12大学・短大が名を連ねています。大学にはこれまで全国高校体育連盟(高体連)や日本中学体育連盟(中体連)のような統括組織がなかったため、今後は一体的に選手の学業支援や安全・安心の確立に力を入れるそうです。では、いったいどんな組織なのでしょうか。(有島弘記)

 -どこが設立を呼び掛けたの?

 「スポーツ庁だよ。2016年4月に検討を始め、参考にしたのが、全米大学体育協会(NCAA)なんだ。1910年に誕生し、全米の半数以上にあたる約1200大学が加盟。アメリカンフットボールやバスケットボールの放映権が主な収入源で、NCAA単体で年間約1千億円も稼いでいるんだ」

 -ということは、日本でも商業化に力を入れるの?

 「スポーツ庁は将来的にそうしたいと考えているけど、まずはユニバス設立の出発点とする選手の学業充実と安全の確保に取り組むよ。入学前の教育プログラムのひな形をつくったり、学年ごとに取得すべき単位数の基準を探ったりするんだ。文武両道を実践する選手に対する表彰も考えている」

 -大学スポーツ界では昨年、日本大アメフット部選手による関西学院大選手への「悪質タックル」が問題になったね。

 「この問題では、監督やコーチの対応に注目が集まったね。ユニバスでは加盟大学から責任者らを集め、的確なコーチングや事故対応など指導力を底上げするために研修を行うんだ。パワハラやセクハラに対する相談窓口も設ける。相談者を守りながら大学や競技団体と協力し、解決を図るそうだ」

 -全ての大学が参加するわけではないの?

 「兵庫県内では関西学院大や神戸大などが参加を見送った。『既に学生への支援制度がある』『大学のブランド向上などを理由に学生スポーツの商業化に至ってはいけない』など理由はさまざまだ。ユニバスのような組織の必要性を理解している大学もあるけど、各大学の体育会は元々、学生やOBが自主的に運営してきた。だから『各クラブの同意や理解、学内の意見も一致させないといけない』という考えもあるんだ」

 -ユニバスができたことで、大学スポーツに関心が向くきっかけになるね。

 「ユニバスの公式ウェブサイトでは、年間約600試合の中継や、注目選手の密着動画の制作を予定しているそうだ。映像を見るだけでなく、兵庫を中心に関西各地で各競技の試合が行われているから、将来、プロ野球や五輪で活躍しそうな選手を探しに足を運ぶのも楽しいよ」

2019/5/17

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