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世界選手権女子高飛び込み準決勝 荒井祭里選手の演技の連続合成写真=7月16日、韓国・光州
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世界選手権女子高飛び込み準決勝 荒井祭里選手の演技の連続合成写真=7月16日、韓国・光州
世界選手権男子シンクロ板飛び込み決勝 寺内健選手(左)、坂井丞選手組の演技=7月13日、韓国・光州
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世界選手権男子シンクロ板飛び込み決勝 寺内健選手(左)、坂井丞選手組の演技=7月13日、韓国・光州

 2020年東京五輪の日本代表に、トップを切って内定したのが水泳の飛び込み競技だ。中でも、日本勢で夏季最多タイ6度目の五輪となる男子の寺内健選手(39)=ミキハウス=と、初出場の荒井祭里(まつり)選手(18)は共に兵庫県宝塚市のJSS宝塚で練習する兵庫のアスリート。飛び込み競技ってどんなスポーツなんだろう。(藤村有希子)

 -最近、飛び込みのニュースをよく見るね。

 「宝塚市立高司(たかつかさ)中1年の玉井陸斗(りくと)選手(JSS宝塚)の存在が大きい。小学校を卒業したばかりの4月、日本室内選手権の男子高飛び込みに初出場。143センチ、36キロの体で空中を鋭く回り、難しい技を連発して、いきなり大人たちを抑えて優勝したんだ。12歳での栄冠は国内の主な大会で史上最年少。東京五輪の有力候補といわれていて、実現したら13歳での出場になる」

 -とんでもない選手が出てきたなあ。

 「天才少年の登場で飛び込み界が活気づいた上に、7月に韓国であった世界選手権で、寺内選手が坂井丞(しょう)選手(27)=ミキハウス=とペアを組んだ男子シンクロ板飛び込みで7位、荒井選手は女子高飛び込みで9位に入って東京五輪切符をつかみ、さらに話題になった。寺内選手も『日本の飛び込み史上、今が一番(ニュースに)取り上げられているのでは』と話すほどだ」

 -高いところから飛び込んで、怖そう。

 「高飛び込みでは10メートル、つまりビルの3、4階ほどの高さからプールへと真っ逆さま。わずか2秒の間に演技し、水面を突っ切るときの時速は50キロほどに達する。ほかにも弾む板で3メートルか1メートルの高さから踏み切り、飛び上がってから演技する板飛び込みや、2人一組でするシンクロ飛び込みもあるよ」

 -何を競うの?

 「体操やフィギュアスケートのように採点競技で、審判員がいる。空中動作について、技の難しさ、完成度、美しさを競うんだ。垂直に水に入ってしぶきを抑えると『ノースプラッシュ』といって高い点がもらえる。荒井選手はきれいな着水で有名だよ」

 -一瞬の間にいろんな動きをしてるよね。

 「空中姿勢、回転、ひねりなどを組み合わせ、技の名前は3、4桁の数字とアルファベット1文字で表す。例えば16年リオデジャネイロ五輪の女子高飛び込みで日本勢として80年ぶりに8位入賞した板橋美波選手(19)=JSS宝塚=の大技は『109C』。『1』は『前飛び込み』という飛び込み方、『0』は型をつくるまでに回転があるかないか、『9』は型に入った後、半回転ごとの宙返りの回数を指す。最後の『C』は『抱え型』という姿勢。日本語でいうと『前宙返り4回半抱え型』。109Cは世界の女子で板橋選手しかできないんだ」

 -観戦してみたいなあ。

 「試合では、選手が飛び込む前に技の名前がアナウンスされる。日本水泳連盟のホームページにある『飛込(とびこみ)競技規則』で照らし合わせるとより楽しめる」

 「JSS宝塚は飛び込みの名門だ。1964年東京五輪に出た馬淵かの子さんらが力を尽くし、79年に開いた。室内に飛び込み専用プールがあり、本場中国出身の馬淵崇英(すうえい)コーチを招いて五輪選手を何人も生み出してきた。宝塚といえば歌劇が有名だけど、飛び込みの聖地でもあるんだよ」

2019/8/31

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