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サッカーW杯ロシア大会で導入されたVARの視聴覚室。映像を確認するモニターなどが並ぶ=モスクワ
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サッカーW杯ロシア大会で導入されたVARの視聴覚室。映像を確認するモニターなどが並ぶ=モスクワ
神戸新聞NEXT
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 4年に1度のサッカーの祭典、ワールドカップ(W杯)ロシア大会が開幕し、連日熱戦が繰り広げられています。試合結果を左右する重大な誤審を防ぐため、今大会から導入されているのが、判定に映像を用いる「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」。日本が2-1で金星を挙げた19日の1次リーグコロンビア戦でも活用されました。「そもそもどういう仕組み?」「あの場面でVARを用いなかったのはなぜ?」-。判定を巡る疑問や仕組みを理解すれば、観戦をさらに楽しめるはず。基本からおさらいしてみましょう。(長江優咲)

 -VARって何?

 「ビデオモニターを見ながら試合を追って、必要に応じて主審に助言を行う制度のこと。今回のW杯では、モスクワにある視聴覚室で審判4人が担当している。VARの確認が入ったら、ピッチ上の主審が着けている専用時計に通知が届く仕組みで、助言をもとに主審が最終判断を行う。判定によるプレー時間のロスはアディショナルタイム(ロスタイム)に加えられるよ」

 -過去のW杯でもたびたび誤審は問題になったね。

 「1986年メキシコ大会でのアルゼンチンのマラドーナ選手による“神の手ゴール”は有名だね。2010年南アフリカ大会でも、イングランドのランパード選手が放ったシュートが得点と認められなかった“幻のゴール”が当時物議を醸した」

 -ロシア大会でVARによって判定が覆った例はあるの?

 「18日の韓国-スウェーデン戦が象徴的だった。韓国の選手が映像確認によってファウルがあったとしてペナルティーキック(PK)の判定を受け、このPKが決勝点となって敗れた」

 -19日のコロンビア戦では、長谷部誠選手がファウルを取られ、フリーキック(FK)を与えてしまったね。あの場面でVARを活用しなかったのはなぜ?

 「FKはVARの対象に該当しないんだ。対象となるのは①得点②PK③一発退場④警告や退場の選手間違い-の4項目に限られているんだよ」

 「VARはあくまでも補助的な役割。主審の目による判定が最優先であることに変わりはない。選手がVARの活用を求めた場合、イエローカードが提示されることになっているよ」

 -ビデオ判定は他の競技でも導入されているの?

 「大相撲では49年も前から映像によるリプレイ検証が取り入れられている。テニスは2005年、日本のプロ野球は10年に導入していて、Jリーグでも20年から正式導入する計画だ」

 「今後各競技でVARの導入は一層進んでいくはず。最新テクノロジーによる判定を正しく理解し、スポーツ観戦をより楽しもう」

2018/6/28

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