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 21日の参議院議員選挙投開票日まで、あと10日。参議院も衆議院も、「選挙区制」と「比例代表制」を組み合わせた選挙なのは知っているけれど…。両院の選挙制度にはどんな違いがあるのでしょうか。投票所で戸惑わないよう、予習しておきましょう。(貝原加奈)

 -参議院議員の任期は6年なのに、選挙は3年ごとにあるんだね。

 「そう。3年ごとに選挙で半数ずつを入れ替えているのは、現職議員が半分残って、国会の機能の空白化を防いだり、継続性を保ったりするためなんだ」

 -衆議院と参議院で、選挙区に違いがあると聞いたけど。

 「衆議院では全国を細かく289の区に分けて、それぞれの区で最も票を集めた1人が当選する。これが『小選挙区制』だね。それに対して、参議院は区がもう少し大きく、都道府県ごとに45選挙区に分けて、区ごとに定められた1~6人が当選する仕組みなんだ」

 -都道府県ごとなら47選挙区じゃないの?

 「するどいね。前回2016年の参議院選挙で初めて、人口の少ない二つの県を一つの選挙区にする『合区』が登場したんだ。鳥取県と島根県、高知県と徳島県が一緒になったんだよ」

 -選挙区と比べて、比例代表制は複雑だね。

 「そうだね。シンプルに言うと、候補者ではなくて政党を選ぶのが比例代表制。政党の得票数に応じて、各党の議席数が決まるんだ。議席を配分するために『ドント方式』が採用されている。学校の授業で習ったことがあるかな? 各政党の得票総数を1、2、3、4…と順番に割っていき、出た数字の大きい順に当選者を割り振るやり方だよ=左表。せっかく投票しても落選すると、その票は生かされない。こうした『死票』を少なくし、少数意見も反映するための方法なんだ」

 -同じ政党内で誰が当選するかはどうやって決めるの?

 「両院で違うよ。衆議院は『拘束名簿式』。投票用紙には政党名や団体名しか書けず、獲得した票数に応じ、全国11ブロックごとにある各政党・団体の候補者名簿の上位から当選していく。参議院の場合、全国1ブロックの『非拘束名簿式』で、投票用紙には政党名を書いても候補者名を書いてもいい。名簿の候補者は、個人名の票を多く獲得した順番で当選が決まるんだ。政党名でも個人名でも政党の票になるから、知名度の高い人を立候補させようとする傾向があるんだよ」

 -新聞に載っている比例代表の名簿に「特定枠」と書かれていたけど、これは何?

 「今回から導入された仕組みで、名簿に載せる候補者のうち、各党があらかじめ指定し、優先的に当選させられるのが『特定枠』だ。この枠に入った候補は演説会やビラ作成など、個人としての選挙活動はしてはいけないけど、大政党なら当選が確実になるから必要ないかもしれないね」

 「もともと2人当選できたのに、合区後は1人しか当選できなくなる。押し出された候補者の救済策と言われ、制度をつくるのに批判を浴びた。利点としては、支持基盤がなくても、国民の役に立つ人を当選させることができる。だが、この枠を使えば、個人の得票数がゼロでも当選するかもしれないし、反対にたくさん票を集めた人が落選する可能性もある。今後各党がこの制度をどう使っていくのかも、注視しないといけないね」

2019/7/11

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