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現在、使われている軟式野球A号
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現在、使われている軟式野球A号
軟式野球の新規格球「M号」。新たな模様はハート形になった
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軟式野球の新規格球「M号」。新たな模様はハート形になった

 小学生から社会人まで、幅広い世代に親しまれている軟式野球で、ボールの規格が2018年度から13年ぶりに変更されます。これまでより弾力を抑えて、硬球でプレーする感覚に近づけ、軟式と硬式の間で選手の行き来が活発になることなどを狙っています。日々の練習や大切な試合で手にする軟球。一度じっくり見てみませんか?(宮崎真彦)

 -どうして規格を変えたの?

 「軟球はゴム製で、内部が空洞になっており、硬式球に比べてバウンドが弾みすぎるという声が多くてね。ボールに縫い目も少なく、投手は変化球が投げにくかった。そのため、軟式から硬式への移行がスムーズにいかなかったんだ。高校進学に合わせて、軟式から硬式に移る選手は少なくないからね。社会人野球を引退した選手が軟式野球に移るなど、選手の移動も活発になるだろうね」

 -13年ぶりの変更と聞いたけど?

 「小中学生の体格が、昔に比べて大きくなったことも、規格変更の理由の一つだね。戦後から年々、小中学生ともに平均身長が伸びて、平均体重も増えたことから、現代の子どもの体格に適した軟式球が求められてきたんだ」

 -新しい規格はどこが違うの?

 「従来のA号(一般用)とB号(中学生用)を統一して、新たなM号を作ったんだ。M号は138グラム、直径72ミリ。A号から2グラム、B号からは3グラム重くなった。小学生用のC号もJ号という新規格になり、129グラム、直径69ミリとこれまでよりも重さ1グラム、直径1ミリ大きくなった」

 -新規格の特徴は?

 「生ゴムと化学薬品の配合割合を変え、ボールの強度を高めたことでバウンドを抑えることに成功したんだ。また、表面の模様を一新した。模様の部分が広くなり、空気抵抗が減ったことで、ボールの飛距離を維持することにも成功した。まさに魔法のボールだね」

 -投げやすさはどう?

 「ボールの縫い目の数を88個から92個に増やし、その一つ一つに細かい切れ目を入れたんだ。縫い目に指がかけやすくなったことで、投手は変化球が投げやすくなった。ボールに硬さも増したことで、力を加えて投げる直球に伸びが出たという声もあるよ」

 -戸惑いはないの?

 「確かに、これまでの規格で長年プレーしてきた選手にとって新球に対応するのは大変だ。数ミリ、数グラムの違いでもプレー感覚は大きく変わるものなんだ。硬式野球に近くなることで、作戦や指導法の変化も指導者に求められる。これまでの試合や練習で使っていたボールも新規格球に入れ替えないといけないから、ボール代の捻出に困るチームもある。指導現場や選手らも手放しで喜んでいるわけじゃないんだ」

 -新しいボールはもう売っているの?

 「M号はすでに昨秋から発売を開始していて、18年度の大会から導入されるんだ。J号は今年7月以降の発売を予定しているよ」

2018/3/3

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