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季節に関係なく、白いウエディングドレスは女性の憧れ(ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド提供)
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神戸新聞NEXT
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 6月といえば「ジューン・ブライド(6月の花嫁)」を思い浮かべませんか? 西洋では、6月に結婚した女性は幸せになれるというロマンチックな言い伝えがありますが、どんな経緯で生まれ、定着したのでしょう。日本における現状も含めて調べてみました。(津谷治英)

 -由来は?

 「英語で6月を意味する『June(ジューン)』はローマ神話の主神ユピテルの妻ユノ(Juno)に原義がある。ユノは結婚の守護神。このため、ヨーロッパでは『6月の花嫁は幸せになる』と言われ、それが由来というのが有力な説なんだ」

 -他にもあるの?

 「ローマ神話のベスタに関係するという見方もある。ローマ神話6番目の女神で家庭の守り神。それでジューン・ブライドにつながったというわけだ」

 「昔、ヨーロッパは3~5月は農作業が忙しくて結婚が禁じられており、6月に挙式する人が多かったのが由来という説もある。でも、いつの時代の話か分からず、本当に結婚式が禁止されていたかも定かじゃない」

 -なぜ広がった。

 「実は、由来の一つとも言えるんだけど、気候が関係しているとみられる。イギリスやフランスなどヨーロッパ中北部は、日本より平均気温が低く、冬が長い。人々は春や夏の訪れを歓迎する傾向にある。6月は雨も少なく、天気の良い日が多いんだ。初夏を迎えた人々の開放的で明るい気分と好天が相まって、結婚式のような晴れのパーティーを開くのかもしれないね」

 -日本でも浸透しているの?

 「いや、浸透しているとは言えないかな。厚生労働省の調査によると、2017年に結婚した夫婦60万6866組のうち3月が6万5538組と最も多く、次いで11月が6万1288組だった。6月は4万6921組と7番目。過去10年をみてもよく似た傾向だ。神戸市内のホテルも近年は5月が多く、6月中旬以降は少ないそうだよ」

 -どうして?

 「日本の6月は梅雨が重なる。門出の日は晴天で祝いたいと考える人が多いのだろう。ヨーロッパでジューン・ブライドが広がったとみられる理由の裏返しだね。それでも1960年代ごろ、国内のホテル業界などが盛んにPRしたんだ。全日本ブライダル協会によると、当時は梅雨の蒸し暑さを解消するための空調設備が十分に整った施設はほとんどなかったため、業界としては、この時期の挙式を増やす方法の一つとして、ジューン・ブライドをアピールしたかったようだ」

 「ただし例外もあった。1993年6月は、月別では3番目と上位に入った。天皇陛下が皇太子時代、皇后雅子さまとご成婚した月だったんだ。新元号が幕開けした5月も『令和婚』がブームになった。日本では、皇室の祝い事の方が結婚に影響があるようだね」

2019/6/21

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