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聞き取りメモの隠蔽を認めた神戸市教育委員会の記者会見=3日、神戸市役所
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聞き取りメモの隠蔽を認めた神戸市教育委員会の記者会見=3日、神戸市役所
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 神戸市垂水区の市立中学3年の女子生徒の自殺を巡り、学校が同級生らから聞き取ったメモの存在が隠蔽(いんぺい)されていたことが問題になっています。遺族との窓口だった神戸市教育委員会の「首席指導主事」が、当時の校長に隠蔽を指示したことが波紋を広げています。「首席指導主事」とはどんな役割なのでしょうか。(石川 翠)

 -「指導主事」って何?

 「地方教育行政法で定められた役職名なんだ。普段は、教育委員会の事務局で事務職員や技術職員と一緒に働いている。実質的には学校現場を長年経験した教員ばかりで、いわば『教育の専門家』という位置付けだね。10年以上学校で勤めた教員が、教育行政の経験を積むために出向し、管理職として学校現場に戻るケースが多い」

 -神戸市教委には何人いるの?

 「事務局職員427人のうち125人が、指導主事などの教員(5月現在)。学校現場との関わりの多い課に多く配置されている。学校運営や生徒指導などを担う学校教育課には34人いるし、総務系の課にも配置されている」

 -報道では「首席指導主事」という立場の人がよく出てくるね。

 「こちらは法に規定はなく、指導主事を束ねるために神戸市教委が独自で設けている課長級ポスト。現在は14人。校長経験者が就任し、担当業務を総括している。現場に指導主事を派遣することもあるよ」

 -今回、隠蔽を指示したのは首席指導主事なんだよね。

 「神戸市教委は2013年9月、いじめ防止対策推進法施行に合わせ、対応を強化したんだ。中学校の生徒指導全般を担当する首席指導主事を増やし、2人体制にした。指示したのは、この時、増員された担当者だったんだよ」

 -具体的には何をしているの?

 「普段から各学校にいじめを見過ごさないように指導する一方、学校からトラブルの報告があれば、必要に応じて現場をサポートする。いじめが起きた学校からの相談を受け、指導や助言をしたり、生徒の保護者との窓口となって、市教委幹部への報告を担ったりしている。情報集約のため、原則一つの案件は1人で担当している」

 -報道では、隠蔽するため「腹をくくってください」と当時の校長に言ったようだけど、そんなに立場が上なの?

 「一般的に、学校側を指導する立場なんだけど、今回の問題でいうと、首席指導主事は、約10年間市教委にいて、うち約5年間はこのポストに就いていた。いじめ問題の対応で、ベテランだったことも大きいのだろうね」

 -神戸市教委も関わっていたんだね。

 「学校の現場だけでなく、指導する立場の人が隠蔽を主導していたのが、この問題の根深さを物語っている。複雑な対応を1人の担当者に任せてしまった市教委の体制も見直さないといけないだろうね」

 「昨年8月、現在の校長が、メモの存在を確認し、隠蔽の事実を報告したが、市教委は事実上放置していたことも明らかになっている。市教委は今後、組織の抜本的な改革を検討するという。どう変わるか、注目しよう」

2018/6/22

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