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 梅雨時期や、台風が日本列島に接近したり上陸したりする頃になると、豪雨による洪水や土砂災害が心配。兵庫県でも2009年県西・北部豪雨や14年丹波豪雨など大きな被害が出ている。川があふれそうになるなど危険が迫っている場合、市町村は住民に避難を呼び掛ける。どんなときに、どんな知らせがあるのだろう。(高田康夫)

 -避難の呼び掛けにはどんな種類があるの?

 「どれだけ危険度が増しているかによって、いくつかの呼び掛けがある。まず、『避難準備・高齢者等避難開始』では、高齢者や障害者、乳幼児といった避難に時間を要する人やその支援者が避難を始める。時間のかからない人にも避難の準備を進めてもらうんだ。次に、避難場所へ向かってもらう『避難勧告』。『避難指示(緊急)』は、急いで避難してという意味だ」

 -何を基準に避難を呼び掛けている?

 「雨の量や川の水位がどのくらいまで上がっているかなどから判断する。川の水が増えていく時間を計算して、堤防からあふれ出すまでに住民が避難できるよう設定されたのが『氾濫危険水位』で、多くの市町が避難勧告の目安にしている。その前段階の『避難判断水位』は、避難準備・高齢者等避難開始の目安となる。ともに川のどの場所で決めるかによって水位は違ってくる。土砂災害なら、土の中の水分量を計算して出る『土砂災害警戒情報』が呼び掛けの目安になる」

 -国が昨年、「避難準備情報」という名前を「避難準備・高齢者等避難開始」に変えたのはなぜ?

 「台風10号が襲った昨年8月、岩手県岩泉町で川があふれ高齢者福祉施設に入所していた9人が犠牲になった。岩泉町は台風が上陸する9時間前に避難準備情報を出していたけど、施設側は、高齢者が避難を開始するという意味を理解していなかった。その後、平屋建ての施設の天井近くまで水が入ってきて、逃げ切れなくなったんだ」

 -避難勧告・指示は出なかったの?

 「川の水位や雨の量が発令基準になっていたんだけど、町職員が住民からの電話の対応に追われ、町長に報告していなかった。それで勧告や指示を出せなかったんだ。悲惨な結果を招かないよう、市町村は基準を定めた上で手順を決め、遅れることなく出せるようにしておく必要があるね」

 -私たちにできることは何だろう?

 「住んでいる地域や学校、職場の周辺でどんな危険があるのか、市町の避難情報をどうやって得られるのかを確認しておこう。また、大雨などのときには、近くの川の水位や気象情報をテレビのデータ放送やインターネットでチェックしておく。たとえ避難情報が出ていなくても、自分たちの判断で避難することが大切な場合もあるからね。近年、これまでになかったような大雨が頻発している。『前の大雨では避難しなくてもよかったから大丈夫』とは思わないほうがいい」

2017/6/3

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