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史上初の「永世七冠」達成が期待される羽生善治棋聖
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史上初の「永世七冠」達成が期待される羽生善治棋聖
神戸新聞NEXT
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 今年は中学生プロ棋士・藤井聡太四段(15)が大活躍し、全国に将棋ブームを呼び起こしています。でも今最も旬の話題は、長年トップの座にある羽生善治棋聖(47)の活躍。現在、タイトル戦の一つである第30期竜王戦の7番勝負で渡辺明竜王(33)=棋王=に挑戦しており、あと一つ勝てばタイトル復帰と合わせ、史上初めて「永世七冠」の資格を得ます。今回は、この永世七冠とタイトル戦についておさらいしましょう。(溝田幸弘)

 -永世七冠って?

 「その前に、タイトル戦について確認しておこう。将棋界には現在、『竜王』『名人』『叡王(えいおう)』『王位』『王座』『棋王』『王将』『棋聖』の八つのタイトルがある。八大タイトルと総称されるけど、叡王は今年できたばかりで、それまでは七大タイトルと呼んでいたんだ」

 「タイトル保持者は年に1回、各タイトル戦のトーナメントやリーグを勝ち抜いてきた挑戦者と、5~7番勝負を戦う。そして各タイトルを何回も獲得し、規定に到達した棋士には『永世称号』の資格が与えられる。名乗るのは原則、引退後だ」

 -タイトルごとに永世称号があるってこと?

 「叡王を除く、七大タイトルに永世称号がある。規定はタイトルによって違い、例えば王位は連続5期、あるいは通算10期の獲得が必要。羽生棋聖は2008年までに王位を含む6タイトルで永世称号の資格を持っているんだけど、竜王だけがあと一歩届かなかった」

 -羽生さんでも永世七冠は難しいんだ。

 「今、プロ棋士は162人いるけど、各タイトルを獲得できるのは年に1人だけ。そもそもタイトルを一度手にすることだけでもすごいことで、永世称号を得た棋士は歴史をひもといても一握りなんだ」

 -歴史的な瞬間が来る?

 「竜王戦の永世称号は連続5期か、通算7期のタイトル獲得が条件で、羽生棋聖は現在通算6期。今戦っている竜王戦7番勝負で4局を終えて3勝1敗としており、あと1勝ですべての永世称号、永世七冠の資格を手にするというわけだ」

 「実は今年度、羽生棋聖は3冠でスタートしたんだ。それが夏から秋にかけて王位、王座を立て続けに失冠してどうなるかと思ったけど、竜王戦は充実した戦いぶりでファンを沸かせている。ただ、1勝が難しい世界。渡辺竜王は竜王通算11期を誇る初代永世竜王だ。羽生棋聖は過去2回、竜王戦7番勝負で渡辺竜王に敗れており、特に2008年は3連勝してから4連敗と、全タイトル戦史上初めての負け方でチャンスを逃しているんだよ」

 「次の第5局は12月4、5日に。最後までどうなるか目が離せないね」

2017/12/2

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