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篠山市役所ロビーに設置された電子看板。「丹波篠山市」誕生へカウントダウンを刻む=篠山市北新町
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篠山市役所ロビーに設置された電子看板。「丹波篠山市」誕生へカウントダウンを刻む=篠山市北新町

 5月1日の改元に合わせ、兵庫県篠山市の市名が「丹波篠山市」に変わります。昨年11月に市名変更の賛否を問う住民投票を行ったところ、結果は賛成多数でした。市名変更の背景には「丹波」ブランドへの強いこだわりと期待がありました。(金 慶順)

 -そもそも「丹波」って何を表すの?

 「奈良時代、律令制(りつりょうせい)の下で定められた行政区分『丹波国(たんばのくに)』があったエリアを指す。明治時代、廃藩置県により兵庫県と京都府に分割されたんだ。現在では兵庫県の篠山、丹波市、京都府の福知山、綾部、亀岡、南丹市と京丹波町の7市町が丹波地域と呼ばれる。『丹波黒大豆』『丹波栗』など特産品にもその名が付いているね」

 -どうして市名を変えるの?

 「篠山市は『丹波地域の篠山』を表す言葉として『丹波篠山』を用い、豊かな自然や農産物を全国にPRしていた。ところが2004年、隣接する旧氷上郡6町が合併して『丹波市』を名乗った。そのため『丹波がどこを指すのか混乱する』『篠山の特産品が丹波市で作られていると誤解される』などとして、篠山市内で市名変更を求める声が上がったんだ」

 「17年2月、篠山市商工会などが市に対し、丹波篠山市への市名変更を求める要望書を提出した。市も、市名変更の経済効果や市民がどう思っているのかについて調べ始めた。その一方で、『変更は市民の負担になる』などと市名の存続を求める声もあったよ」

 -市名変更にはどんな手続きが必要なの?

 「議会が市名変更に関する条例を可決しないといけない。酒井隆明市長は18年8月、『意見交換会などを通じて市民の理解が得られた』として、丹波篠山市に市名を変える意思を表明し、議会へ条例案を提出する方針を示した」

 「ところがその直後、市民団体が市名変更の賛否を問う住民投票を求めて署名活動を行った。条例で実施に必要と定めた有権者数の5分の1(約7100人)以上の署名を集め、変更の是非が住民投票に委ねられることになった。すると、酒井市長は『信を問いたい』と辞職を表明。住民投票と出直し市長選という前代未聞の『ダブル投票』が11月に実施された」

 -結果は?

 「条例により、住民投票は投票率50%未満だと成立しない。結果は約70%の投票率で住民投票は成立。賛成56%、反対44%で賛成が反対を約3千票上回った。酒井市長の辞職には『市長選と同日実施すれば投票率が上がる』という思惑もあったようだけど、翌年2月には本来の任期満了による市長選が予定されていただけに『税金の無駄遣いになる』と批判もあった」

 「再選を果たした酒井市長は市名変更条例案を提出。市議会は賛成多数で可決し、『丹波篠山市』の誕生が正式に決まったんだ」

 -5月1日まで残りわずか。どんな準備が進んでいるの?

 「市は、庁舎や小学校など公共施設約220カ所で表示を『篠山市』から『丹波篠山市』に変える作業を進めている。民間企業もゴム印や看板、ホームページを変更しなければならないので、市はその費用を支援。審査を通った141件計約1800万円の補助が決まった。県道などの市境にある24枚の市名標識は県丹波土木事務所が付け替える」

 「1日には丹波篠山市誕生と市制20周年を祝う式典があり、約3千人が市内各地で一斉にデカンショ節を踊る計画だ。市は『市名変更が最終ゴールではない』とし、価値や魅力を高めることを目指しているんだ」

2019/4/20

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