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国際電気自動車シンポジウム・展示会で、電気自動車「リーフ」を紹介する日産自動車のブース=2018年10月、神戸市中央区港島中町6
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国際電気自動車シンポジウム・展示会で、電気自動車「リーフ」を紹介する日産自動車のブース=2018年10月、神戸市中央区港島中町6
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 自動車の「100年に一度の変革期」と言われています。電気自動車(EV)や人工知能(AI)などを組み合わせた自動運転は一部実用化され、カーシェアリングといった新たな利用形態も出ています。他業種を巻き込んだ開発競争が熱を帯び、兵庫の生産拠点でも最先端技術の開発が見込まれます。この変革期をひもとく「CASE(ケース)」とはいったい?(横田良平)

 -なぜ変革期と言われているの?

 「これまで車は個人や家族で所有するものだった。ところが、温室効果ガスの排出規制など環境志向の高まり、公共交通の発達、若者の車離れといった変化が背景にあるんだ」

 「技術革新の鍵を握るのがITだ。米グーグルやアップルといったIT大手が自動車産業に参画し、自動車メーカーが共同研究や業務提携する相手もIT企業や電機メーカーなど他業種に及ぶ。AIなどの技術と従来のものづくりを組み合わせて新たな車を生み出そうとしているよ」

 -「CASE」って?

 「車を巡る新しい技術や流れを指す造語で、Connected(つながる)、Autonomous(自動運転)、Shared(カーシェア)、Electric(電動化)-の頭文字だ」

 「例えば電動化。トヨタ自動車が1997年に発表したプリウスはガソリンと電気の両方で走るハイブリッド車(HV)として定着し、各メーカーが次々と発売した。EVも開発競争、提携の動きが激しい。トヨタとパナソニックはEVに搭載する電池の開発・生産で2020年までに合弁会社を設立する。パナソニックが車載電池を手掛ける加西市の工場、洲本市や姫路市の工場の生産ラインは新会社に移る見通しだ」

 -自動運転もよく聞くね。

 「技術レベルに応じて5段階に分けられる。ハンドルやアクセル、ブレーキ操作のいずれかが自動のレベル1、これら操作の複数が自動のレベル2は既に実用化されている。例えば日産自動車は今秋、高速道路に合流するとハンドルを手放しでも自動走行するレベル2相当の運転支援車を販売する予定だ」

 「政府は自家用車について25年をめどに、高速道路で『完全自動運転』の環境整備を目指している。20年には、システムが運転する本格的な自動運転(レベル3、4)の実現に向けた法整備が進む見通しだよ」

 -自動運転が進むと、どうなるの?

 「車に乗るだけで目的地まで連れて行ってくれるようになるかもしれない。完全無人運転になれば、タクシーなどの配車サービスは人手がいらなくなる。ドライバー不足の解消や過疎地の交通手段としても期待される。神戸市北区でも実証実験があったよね」

 -事故がなくなるの?

 「減らす効果はあってもゼロにするのは難しいかな。運転支援は絶対ではなく、あくまで運転手の操作を補完するのが役割。仮に完全自動運転になっても、気象条件や時間帯、道路状況によって自動運転が効かない可能性もある。便利にはなるけど、車に乗る以上、最後は人が安全を守るという意識は常に持ち続けなければいけないね」

 -ほかにはどんな技術革新があるの?

 「有料駐車場でシェアリング用の車が置かれているのはよく見るようになったね。ほかにもITと融合すれば、例えば事故を起こした時に自動で通報したり、部品の不具合を遠隔監視してくれたりする機能も搭載できそうだ。これまでにないほど急激に技術が進化しているんだ」

2019/5/25

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