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神戸・長田女児死体遺棄

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 「わいせつ目的で誘拐した記憶はない」。神戸市長田区で小1女児=当時(6)=が殺害された事件で、初公判の証言台に立った無職君野康弘被告(49)は表情を変えることなく起訴内容の一部を否認した。幼い命が無残な形で奪われ、社会にも衝撃を与えた事件の真相を解明する5日間の裁判員裁判が始まった。

 地裁で最も広い101号法廷。入廷した君野被告は、ぬいぐるみと写る女児の遺影を持つ関係者が座る傍聴席にしばし目をやった後、こわばった表情で目を伏せ続けた。

 黒いダウンジャケットに黒いズボン姿。丸刈りで、なで肩のがっしりとした背を丸め、裁判長に名前や生年月日を聞かれると、低い小声で淡々と答えた。

 検察側が冒頭陳述でわいせつ目的の証拠として「アダルトサイトを(事件前に)ぶっ通しで見ていた」と指摘すると、小刻みに体を震わせ、検察側の資料に目を落とした。遺体の損壊の経緯や状況が明らかにされると、法壇に並ぶ裁判員6人の中には顔をゆがめて聞く人もいた。

 「事件当日、アダルトサイトの視聴は209回あったが、幼女関連はわずか9回。わいせつ目的につながるような興味があったとは言えない」「話し相手や友達になってほしくて(女児に)声をかけただけ。計画性はなく、殺害後に性的関心が生じた」。弁護側の主張にも、君野被告は手をひざに置いたまま口をつぐみ、終始うつむき加減だった。

 女児の母と祖母は検察官席の後ろに置かれたついたて越しに座り、やりとりに聞き入っていた。

 衝撃的な事件に社会の関心は高く、69枚の一般傍聴席に188人が列をつくった。

2016/3/7

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