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神戸・長田女児死体遺棄

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 神戸市長田区の小1女児殺害事件で、殺人などの罪に問われた君野康弘被告(50)に対し、一審神戸地裁の裁判員裁判の死刑判決を破棄し、無期懲役とした10日の大阪高裁判決。市民裁判員が残虐性や処罰感情などを重視した一審と比べ、従来の量刑との公平性を重視した判断となった。

 大阪高裁の樋口裕晃裁判長は判決で「性的な目的で被害者1人が殺害された場合、同種前科のない被告には死刑が選択されない傾向がある」と説明し、「公平の観点から死刑は許容されない」と減刑に踏み切った理由を述べた。

 2009年の裁判員裁判開始以降、被害者1人で死刑としたのは今回が4例目だが、これまで裁判員裁判が出した死刑判決を高裁が支持した例はない。

 「前例だけを理由に一審の判断を覆すのであれば、裁判員裁判の意味がない」。女児の母親は閉廷後、代理人弁護士を通じてコメントを出し、上告を求めた。

 一審で裁判員を務めた40代男性は神戸新聞社の取材に「高裁は前例の判決に重きを置くと思っていた」と高裁判断を冷静に受け止める一方、「専門の裁判官と一般の裁判員では視点が異なる。今後、両者のずれを埋める必要がある」と語った。

 今回と同様に被害者が1人で、裁判員裁判の死刑判決を高裁が破棄し、最高裁で無期懲役が確定した09年の千葉大生殺害事件で、長女を亡くした荻野美奈子さん(64)=兵庫県稲美町=も「市民感情と司法がどんどんかけ離れている。裁判員の判断を尊重すべきだ」と対応を求めた。

2017/3/10

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