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神戸・長田女児死体遺棄

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事件現場に続く石段。当時は花束が手向けられた=神戸市長田区
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事件現場に続く石段。当時は花束が手向けられた=神戸市長田区

 神戸市長田区で2014年、小学1年の女児=当時(6)=を殺害したとして、殺人などの罪に問われた君野康弘被告(52)について、検察側の上告を棄却した最高裁決定。一審神戸地裁の裁判員裁判による死刑判決を破棄し、無期懲役とした大阪高裁判決が確定することを受け、女児の母親が3日、代理人弁護士を通じてコメントを発表した。全文は次の通り(原文ママ)。

 本日、娘の事件について、上告が棄却されたとの報に接しました。

 私達遺族は、被告人には生命をもって償ってもらうほかないと考えておりました。娘の命が奪われた事件について、正当な判断をくだしてほしいと考えておりました。そのような思いから、私は、地方裁判所でも高等裁判所でも、裁判に参加して、質問して、意見を述べてきました。高等裁判所で無期懲役の判決が出た後も、最高裁判所で判決を覆していただけるものと信じてきました。

 しかし、そのような思いは、かないませんでした。

 娘の事件について、裁判員裁判では、被告人には死刑が相当であるとご判断いただきました。私達遺族は、その判断は正当なものであったと今でも確信しています。娘は、理不尽に命を奪われました。6年しか生きられませんでした。娘が生きていれば、今年、小学校を卒業することになっていたはずです。私達遺族は、あの事件の日から時間が止まったままでいます。あの事件は、娘の将来を全て奪ってしまいました。

 被告人は、娘の味わった痛み、苦しみ、恐怖、絶望、私達遺族の悲しみを理解しているとは思えませんでした。裁判を通じ、被告人からは、反省も、償おうとする思いも伝わってくることはありませんでした。ただ、刑を軽くしようとしているとしか思えませんでした。

 裁判員裁判では、長い時間をかけて審理して、被告人に直接質問をして、被告人の犯した犯罪の悪質さや被害の重大さを正面から捉えていただきました。そのうえで、事件の残虐さや、被告人の反省のなさを見極めて、死刑以外にはないと判断していただきました。

 そのような判断を、高等裁判所や最高裁判所が覆してしまったのは納得がいきません。裁判官は、前例を大事にしているだけで、一人の命の重さを理解していただいていないとしか思えません。亡くなったのが一人であれば死刑にならないという前例は、おかしいと思います。計画性がないとか、前科がないというのも、それだけでは死刑にしない理由にはなりません。そのような前例だけで判断して、命の重さを直視しないのであれば、何のために裁判員裁判をしたのかと思います。

 本日接した最高裁判所の決定には、私達遺族は納得できませんし、娘に報告できないと考えています。娘には、裁判員裁判での判決を維持してもらうことができず、申し訳なく思います。改めて、娘の冥福を祈ります。

2019/7/3

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