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神戸・長田女児死体遺棄

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 「原判決を破棄し、無期懲役に処する」。裁判長の声が法廷に響くと、傍聴席からはため息が漏れた。大阪高裁で10日開かれた神戸市長田区の小1女児殺害事件の控訴審判決。殺人などの罪に問われた君野康弘被告(50)は、死刑判決が覆された瞬間、正面の樋口裕晃裁判長をじっと見据えて、「生命軽視の姿勢がはなはだしく顕著とは言えない」などとする判決理由を聞き入った。

 君野被告はオレンジ色のカーディガンとベージュのズボン姿で入廷し、裁判長に促され、証言台に立った。

 樋口裁判長が、原判決を破棄する主文を読み上げるのを聞く君野被告はじっと立ったまま。判決は、君野被告について「自身の問題と真摯(しんし)に向き合っているとは言えない」と指摘し、わいせつ目的や犯行の残虐性に触れつつも、殺害の計画性で「偶発性を否定できない」とした。

 約30分にわたった判決の読み上げで、証言台に座った君野被告は、途中で前のめりになり、弁護人に肩をたたかれる場面も。閉廷後もうつむき加減で法廷を後にした。

 控訴審では、弁護側が量刑不当を主張。同被告は遺族に謝罪する一方、「死んでしまえばある意味楽。一生かけて償う方が苦しいと思うが、刑務所で終わりたい」と、無期懲役がふさわしいとの考えを示していた。

 女児の遺族は被害者参加制度を利用し、控訴審にも出廷。「(同被告は)少しも反省を深めていない」と死刑を求めたが、思いは届かなかった。

 遺族は無期懲役の判決を受け、代理人弁護士を通じて「このような判決は納得いかない」とコメントを出した。

2017/3/10

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