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もの知り投資学

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 株式投資をする際に、過去の株価の動きを参考にして、将来を予測することがあります。そんなときに参考になるのが「ローソク足」と呼ばれるグラフです。

 ローソク足を見れば、例えば1日とか1カ月といった期間のスタート時と終了時の値段(始値と終値)、その間の高値と安値、さらに値上がりして終わったのか値下がりして終わったのかが感覚的に分かります。個別の銘柄の株価だけでなく、日経平均株価などの分析にも使われます。

 ローソク足は、白や黒の太い帯状の部分の上下に、ひげと呼ばれる細い線があります。この形がローソクに似ていることから名付けられました。

 1日の動きを示すローソク足を考えましょう。帯状の部分が白いものを陽線と呼び、その日に株価が上昇したことを示します。帯の下端が始値、上端が終値です。帯から上に伸びたひげの先端が1日の高値、反対に下側のひげの端が安値です。

 帯が黒いものは陰線と呼ばれ下落を示します。帯の上端が始値、下端が終値ですが、上下に出たひげの見方は同じです。

 陽線が長い「大陽線」は株価が大きく上昇したことが分かります。下落基調だった株価が、ある日に大陽線になると、相場上昇への転換点になることが多いとされます。逆に「大陰線」は相場の先行き不透明感を示すとも言われます。

 陽線が短く、上に長いひげが伸びているとしましょう。その日は、いったんは株価が大きく上がったものの上げ幅を縮小して取引を終えたということになります。こんな形が見られると、相場の過熱感が強く上昇余地は小さいと解説されることがあります。また陰線が短く下側のひげが長い場合は大幅な下落の後に下げ幅が縮小したことになり、上昇に転じる目安とされます。

 でもローソク足だけで株価を見通すのは不可能です。たくさんの投資家が積み上げた経験則として、参考程度に考えるのがよいでしょう。

2014/5/21
 

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