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もの知り投資学

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 今回はフィンテック関連銘柄を取り上げます。フィンテックはITを活用した新たな金融サービスのことで、金融機関の業務効率を向上したり、顧客らの利便性を高めたりすることが期待されています。

 フィンテックと一口に言っても、その内容は多岐にわたります。スマートフォンを用いる決済サービスや人工知能(AI)を活用した投資助言システム、ネットワークで結んだ複数のコンピューターが取引を記録し安全性を高めるブロックチェーンなどです。

 フィンテック関連銘柄としてまず挙がるのが銀行です。三菱UFJフィナンシャル・グループは国内行の中でも特に力を入れています。ブロックチェーンの実証実験などに加え、独自の仮想通貨の開発も進めています。地方銀行でもコンコルディア・フィナンシャルグループや静岡銀行などが積極的です。

 NTTデータや富士通、NEC、日立製作所といったシステム開発関連企業もフィンテックのビジネス拡大に向けて態勢を増強したり、実証実験に参加したりしています。

 新興企業の活躍が目立つのもフィンテック分野の特徴です。スマートフォンの無料通信アプリで知られるLINE(ライン)は、決済サービス「LINE Pay」を提供しています。オンライン決済システムを展開するメタップスという企業も、みずほフィナンシャルグループなどとの協力で注目されています。

 さらに、現在未上場のフィンテック関連の新興企業には、事業拡大を目指して多額の資金を調達しようと、今後上場を検討している企業が多く存在しています。

 国内の金融機関は今後、フィンテックが発達するにつれ、事務作業や支店業務の担い手を人間からITに移していくことが予想されます。自社内にない新たな技術やサービスを持つ新興企業との提携が増えそうです。

2017/3/15
 

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