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もの知り投資学

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 超低金利の中では、株式投資は魅力的に見えるかもしれません。運用がうまくいけば預貯金や国債に投資するよりも多くの利益が得られますが、保証が一切ないため大きな損失を被ることもあります。今回から株式投資の基本をおさらいしたいと思います。

 まず株式とは何でしょうか。会社を経営するにはたくさんのお金が必要です。銀行からお金を借りることもできますが、多くの人からお金を集める方法の一つが株式の発行で、株式は出資した証書になります。

 出資すると株主と呼ばれ、会社のオーナーの一人となります。経営の重要事項を決める株主総会に出席して決議に参加できます。もうけの一部である配当金や、会社によっては自社製品や特典など、株主優待を受け取る権利を得られます。

 一方で、出資した会社が倒産すれば買った株式の価値はなくなり、出資したお金も戻ってきません。株主になれば得られる権利もありますが、連帯して責任も負わなければならないのです。

 投資できるのはどのような会社でしょうか。基本的には証券取引所に上場している上場会社の株式です。現在、取引所は東京、札幌、名古屋、福岡の4カ所にあり、各取引所の審査を通った会社の株式が売買されています。最も規模が大きい東京証券取引所には現在、約3500社が上場しています。

 会社にとっては、上場でお金を集める機会が増えるほか、信用力や認知度を上げることも期待できます。一方で、株主が多くなって経営の独自性が制限される可能性も否定できません。株主には経営に参画する権利があり、会社は意向や要求を無視できないからです。

 サントリーホールディングスやJTB、竹中工務店など大手企業の中には上場していない会社があります。これらは非上場会社と呼ばれ、株式の売買が自由にできないため、私たちは投資することはできません。

2016/4/6
 

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