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もの知り投資学

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 外国のお金(外貨)で運用する外貨預金や外国為替証拠金取引(FX)に関心がある人もいるでしょう。

 この二つの金融商品は外貨を保有することで、その通貨が流通する国の金利が付く点や為替相場の変動次第で為替差益と呼ばれるもうけを得られる点が共通です。そして為替相場の推移によっては為替差損が生じる恐れがあるのも同じです。

 ただ、外貨預金は比較的リスクが低く、FXはリスクが高いとされるという違いもありますので、みていきましょう。

 外貨預金の基本的な仕組みは円預金とほぼ同じです。米ドル預金なら、円をドルに両替して預けます。ドルでみた元本は保証され、米国の水準の金利が付いていきます。

 ここで注意が必要なのが為替差損です。仮に、1ドル=120円のときに100ドル(1万2千円)を預けて、金利で120ドルに増えたとしても、1ドル=100円と円高の時に引き出せば最初と同じ1万2千円しか手に入りません。1ドル=90円なら、1万800円で元本割れになります。

 逆に円安が進めば預金金利に為替差益が上乗せされることになります。

 円からドル、ドルから円に両替するたびに為替手数料がかかることや、銀行が経営破綻したときに預金者を保護する日本の制度の対象でないことも覚えておきましょう。

 外貨預金が手持ちのお金を両替して預けるのに対し、FXは証券会社やFX専門会社に証拠金を差し出し、その最大25倍の運用が可能です。この点が両者の大きな違いと言えます。

 うまくいけばもうけが大きくなりますが、失敗すると損が膨らむので、FXは「高リスク高リターン」の商品と言われるのです。

 為替手数料が外貨預金よりも大幅に低い傾向があることや、本来FXはお金を預けることではなく売買が目的のため運用対象の通貨の種類が多いこと、24時間売買できることなどがFXの特徴と言えるでしょう。

2015/6/10
 

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