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もの知り投資学

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 投資は相場状況により、もうかることも損をすることもあります。損失をいかに少なく抑えるかが、投資で成功するためのポイントです。予想外の値動きで損失が出ているときの対応方法について考えてみましょう。

 株式が購入価格よりも下落した時には主に二つの対応方法があります。いずれ株価は上昇すると考えて、下がった価格で買い増す「ナンピン買い」と、なるべく少ない損失に抑えるために売る「損切り」です。

 ナンピン買いのナンピンは「難平」と書き、損失を平均化するという意味があります。株価が下がったところで買い増すことで平均購入価格を下げて、株価の上昇を待ちます。予想通り株価が上昇すれば、購入価格を下げた分だけ損失の穴埋めは早くでき、株式数が増えているため、もうけも多くなります。

 ですが、株価が下がり続けると、持っている株式数が増えたことで損失がさらに膨らむ危険性もはらんでいます。そのため、下手にナンピン買いをすると、すっからかんになるという意味の「下手なナンピン、すかんぴん」という投資の格言があるくらいです。

 予想が当たればナンピン買いにはメリットがありますが、投資初心者は損失が出たらなるべく早く売ることを基本に考えた方がいいでしょう。

 購入価格より株価が下がると、しばらくすれば値上がりするかもしれないと思うのが普通の心理です。ですが相場は思うようには動きません。もう少し、もう少しと待っている間に株価が下がり、損失が膨らんでしまうこともあります。

 そのため、事前に購入価格よりいくら下落したら売るという、自分なりのルールを作っておくといいでしょう。このような損失を確定する売りを「損切り」といいます。

 損失を少しに抑えられれば余力を残すことができ、次に訪れる投資チャンスにも対応することができるでしょう。

2016/7/13
 

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