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もの知り投資学

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 株式投資の際、最も重視されるのが業績の要点をまとめた決算短信です。期間ごとの企業の経営状態をよく知ることは適切な投資判断に欠かせません。決算短信は、いわば企業の「成績表」です。

 証券取引所は、どんなデータをどのような形で表示するかといった短信の様式を定め、上場会社に開示(公表)するよう義務付けています。さらに事業年度の決算データは、遅くとも年度末から45日以内に開示するように要請しています。

 決算の中核となる会社以外に子会社の業績なども反映される連結決算の場合は、グループの売上高や本業のもうけを示す営業利益、純利益などが短信の1枚目に書かれています。こうしたデータは「連結売上高」などと呼ばれ、単体の数値とは区別されます。

 営業利益はグループの柱となる事業でのもうけを表します。企業が株主に払う配当金は、純利益の中から払われることが多いので、投資家の関心を集めます。

 売上高も、基本的には多い方が歓迎されます。ただ事業に必要な費用がかさんだりすると、売上高が増えているのに営業利益や純利益が減少するということも珍しくありません。

 その会社の全ての財産を示す総資産やそこから負債を除いた純資産の額も書かれていますから、変化を見ることも有用でしょう。

 さらに詳しい財務状態を調べるためには、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書が役立ちます。

 貸借対照表はバランスシートともいい、資産や資本、負債の構成が書かれています。損益計算書は、家庭の家計簿のようなものです。キャッシュフロー計算書では現金の流れが分かり、設備投資や借入金の返済にいくら使ったかも分かります。

 米国の基準に基づく短信もあります。短信を読み取ることは簡単ではありませんが、理解が深まれば投資への自信が高まるかもしれません。

2014/3/5
 

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