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もの知り投資学

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 主な電子部品関連銘柄とその特徴について今回は紹介します。米アップルのiPhone(アイフォーン)に代表されるスマートフォンの普及が業績を押し上げてきました。成長分野の自動車向け部品は一段と伸びるとみられています。

 年間売上高が1兆円を超える企業では、京セラが代表格に挙げられます。太陽光発電から医療関連まで幅広い製品群の展開が持ち味で、スマホ向けには半導体などを格納するパッケージや水晶部品を製造しています。

 村田製作所はスマホの主要部品であるセラミックコンデンサーの大手です。日本電産は精密小型モーターの分野で高い世界シェアを誇ります。

 これら3社は本社が京都府内にあります。ロームなども京都の会社です。京都に電子部品産業が育った背景には、陶磁器の生産が伝統的に盛んでセラミックスの技術が発展する土壌があったとの見方があるようです。また有力な大学が集積し、研究面で有利に働いたとみられます。

 東京には、TDKやアルプス電気などがあります。TDKはハードディスクドライブ(HDD)部品を製造し、スマホ関連では電池などを手掛けています。

 アイフォーンは2007年の発売以降、急速に販売台数が増え、電子部品を供給した各社の業績に追い風となりました。

 新機種を巡るニュースが出ると京セラや村田製作所などの株価は敏感に反応し、半導体メーカーや大手通信会社の株価も動いて相場全体に影響することもあります。

 ただアイフォーンの販売台数は近年頭打ち感があり、部品各社は中国のスマホメーカーなどに販路拡大を図っています。

 市場では、車載用の部品はさらなる成長が見込めるとの観測があります。燃費向上のほか、事故を防ぐ先進運転支援システム(ADAS)の開発が進み、カメラやセンサーなど多くの部品の需要増加が期待されています。今後の業績を見通す上では、こうした分野も注目すると良いでしょう。

2017/3/29
 

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