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もの知り投資学

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 外国為替という言葉をよく耳にすることがあると思います。経済や金融を理解する上でとても重要なものなので、基本的な仕組みから見ていきましょう。

 外国為替取引とは、円とドル、円とユーロなど異なる二つの通貨を交換することです。外国為替相場は通貨と通貨の交換比率を指し、外為相場と略されます。

 円とドルの関係を表す円相場では1ドル=110円などと表記します。世界には英ポンドやスイス・フランなどさまざまな通貨があり、多くの組み合わせの為替相場が成立しています。

 外国為替はどのように取引されているのでしょうか。株式のように特定の取引所があるわけではありません。世界中の銀行同士や銀行と顧客が相対で数量や条件を決めて取引しています。こうした取引情報が集約され市場の価格は形成されています。

 また土日などを除いて24時間動いていることも特徴の一つです。日本時間早朝にニュージーランドやオーストラリアで始まり、日本、欧州、米国と時間の経過とともに主要市場を移しながら取引が続きます。その時間帯の中心となる都市名を付けて東京市場、ロンドン市場などと呼びます。

 次に、円高と円安について考えてみましょう。例えば円相場が1ドル=110円から100円になったら、円高ドル安です。この場合はドルの価値が円に対して下がったためです。

 円相場は円やドルの需要に応じて変動します。各国の経済状況やインフレ率、金利といった経済の基礎的条件のほか、投機筋の動向など、さまざまな要因が絡んでおり、専門家でも将来の予測は難しいのです。

 このように形成された相場は、海外に行く際に空港などで両替する時のレートにも反映されます。また外貨預金や外貨建てMMF(マネー・マネジメント・ファンド)など個人の資産形成にも影響します。

2016/6/1
 

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