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もの知り投資学

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 最近、中国の株価が乱高下して日本の株価にも影響が出ました。経済の急成長に伴って中国株の注目度も高まっていますが、投資する際は特徴をよく理解しましょう。

 中国本土には上海と深〓に証券取引所があります。上海は1071社(8月12日時点)が上場しています。6月末の時価総額は米国のニューヨークやナスダックに続き世界3位でした。また1729社(同)が上場している深〓には、創業板と呼ばれる新興企業市場があります。

 両市場には、人民元で取引され主に中国の国内投資家向けのA株と、外貨で購入できる外国人向けのB株があります。上海B株は米ドル、深〓B株は香港ドルでそれぞれ買えますが、銘柄が少ないのが難点です。

 上海A株・B株で構成される上海総合指数は、投資家の関心が高い指数です。中国では、昨年11月の利下げ以降に株式投資熱が高まり、この指数もことし6月中旬にかけて急上昇しました。しかし、その後は急落して、市場が混乱しました。

 中国本土の株式市場は、現地の個人投資家が取引の大半を占めます。これらの個人投資家は、もっぱら短期の株価の動きを見て売買判断するとされ、値動きが荒くなることが多いようです。経営上の重要事項があれば、上場企業から売買停止を申請できる仕組みもあります。

 日本人が中国のA株を活用する道もあります。A株は認可を得た外国の機関投資家も一定枠内で取引できるので、A株の銘柄が組み込まれた株式投資信託を買うのが一つの方法です。

 また上海と香港の証券取引所による株式取引の相互乗り入れ制度が昨年始まりました。これに伴い、日本の証券会社には、個人投資家が香港経由で上海A株の個別の銘柄を売買できるところもあります。

 このほか、香港市場に上場している中国本土の大手企業もあって香港H株と呼ばれ、外国人も香港ドルで購入できます。

注…〓は土へんに川

2015/8/19
 

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