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もの知り投資学

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 資産運用の鉄則は、投資対象を複数に分ける分散投資と言われています。今回は1本の投資信託で分散投資ができるバランス型投資信託について見てみましょう。

 資産運用は、全金融資産を預金や株式、債券などに、どのように振り分けるかを考えるところから始まります。値動きが異なる金融商品を組み合わせると損失リスクを抑えることができますが、各商品の内容を調べて、理解するのは大変です。これらの作業をプロが引き受けてくれるのがバランス型投資信託です。

 バランス型では、ファンドマネジャーがさまざまな地域の金融商品から投資対象を選び、投資比率を決めて運用してくれます。運用により比率が変わると、ファンドマネジャーが比率の上がった金融商品の一部を売却し、下がった商品を購入して当初の比率に戻すため、バランスよく投資することができます。

 主な投資対象は国内や海外の株式や債券ですが、国内外の不動産投資信託(REIT)や、原油や金などの商品先物に投資するものもあります。投資信託によって組み込む金融商品が異なりますから、リスクやリターンの高さも違ってきます。

 一般的に、株式や新興国に投資する比率が高いほど高リスク・高リターンになります。海外の金融資産が組み込まれていると、為替のリスクが発生する場合があることも覚えておきましょう。

 投資信託説明書には運用方針やリスク、手数料などが記載されています。バランス型の手数料はインデックス型よりも高く、複雑な仕組みのものほど割高に設定されています。過去の運用実績を確認し、運用に見合った手数料か検討してみると良いでしょう。

 バランス型といっても商品性は多様です。運用内容が分かりにくいものもあるため、購入前には何に投資しているのか十分に吟味して、投資目的にあった投資信託を選択することが大事です。

2017/6/7
 

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