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もの知り投資学

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レバレッジ型ETFとインバース型ETF
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レバレッジ型ETFとインバース型ETF

 東京証券取引所の売買代金で、トヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループといった株式の代表的な銘柄を上回る金融商品があります。日経平均株価(225種)の毎日の上昇率や下落率の2倍変動し、「日経レバ」の略称で呼ばれる上場投資信託(ETF)です。

 これはレバレッジ型ETFという商品の一種で、例えば日経平均株価が前日より1%上昇した場合は2%値上がりし、相場の動きよりも大きな値上がり益を手にできるのが特長です。

 ただ、逆に下落すれば損失も大きくなることを覚悟しなければならず、短期の売買でもうけようとする投資家が活用するケースが目立っているようです。

 レバレッジ型ETFには、東証株価指数(TOPIX)やJPX日経400といった株価指数の変動率の2倍動く商品もあります。

 レバレッジ型とは別に、インバース型と呼ばれるETFもあります。こちらは株価指数と逆の動きをします。例えば、平均株価が1%下落した場合にETFが1%値上がりするといった具合です。

 このようにインバース型は株価が下がると利益が出ますので、これから株価が下落すると予想したときに買う商品です。株価指数の騰落率と逆の方向に2倍動く、ダブルインバース型と呼ばれるETFもあります。

 平均株価をはじめとする株価指数は新聞などで目にする機会も多いため、これらのETFも親しみやすいでしょう。比較的少額から投資できる特長もあります。

 一方で仕組み上、非常に多額の株価指数先物の売買をするために、株式相場を乱高下させやすいと指摘されることもあります。

 投資する場合は短期的に株価が上昇するのか、下がるのかを予測する相場観が重要になります。経済関連のニュースに毎日注意していられないという人は慎重に考えた方がいいかもしれません。

2015/11/11
 

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