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もの知り投資学

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 お金を増やすだけではなく、債券や投資信託の購入を通じて、世の中のさまざまな課題の解決を手伝おうとするのが社会貢献投資です。国内でも既にさまざまな金融商品が販売されています。

 社会貢献投資がサポートする取り組みはさまざまです。地球の温暖化防止、貧しい国で子どもがワクチンの接種を受けられるようにするための活動、女性の社会進出の支援などです。債券などを買うことによって、こうした課題の克服を目指す国際機関などに、お金が回っていきます。

 代表的な商品に「世界銀行グリーンボンド」があります。これは債券で異常気象や砂漠化を招く地球温暖化の防止などに役立てるための資金を、世界から集めています。

 具体的なお金の使途は発展途上国に太陽光発電を導入したり、二酸化炭素を吸収する森林を増やしたりすることです。

 「ADBウォーター・ボンド」は、アジア開発銀行の債券です。上下水道が整っていないアジアの地域で暮らす人が安全で、きれいな水を飲めるようにするための設備の整備資金などを集めています。

 これらの債券は、販売期間が限られるので、関心があれば、証券会社に問い合わせてみてはいかがでしょう。

 社会的な責任を果たすため世の中の問題の改善に積極的に活動する企業の株式を買って運用する投資信託もあります。

 例えば、野村アセットマネジメントの「野村グローバルSRI100」は、第三者機関に環境への配慮などを評価された世界の100社を投資対象にしています。

 海外の国際機関などが発行する社会貢献型の債券は、デフォルト(債務不履行)のリスクが低めで利率が高めだとされます。ただし売却しにくいとされ、購入してから円高が進むと元本割れの恐れもあります。

 また投信には値下がりリスクなどがあります。購入の際は、こうした点に十分注意しましょう。

2015/6/24
 

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