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もの知り投資学

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 今回は証券会社や信託銀行にお金を預け、投資信託を使った運用や管理をしてもらうファンドラップというサービスをみてみましょう。元本の保証はありませんが、中高年を中心に、退職金などのまとまったお金の預け先として選ぶ人が増えているようです。

 ファンドラップでは、投資家が証券会社などと「投資一任契約」を結んで、投資対象の選定や売買のタイミングの判断など全てを任せます。短期売買ではなく長期投資のためのサービスで、300万円から契約できるところもあります。

 投資家は事前に投資の目的や、損失のリスクが高くても収益性を狙うのか、リスクの低さを優先するのかといった考え方を契約先に伝えて、運用の基本方針をどうするか、相談します。

 決定した基本方針を踏まえ、専門家が国内外の株式や債券、商品先物などが組み込まれた投資信託、不動産投資信託(REIT)から希望に合った投資対象を選び、運用してくれます。

 何もかも専門家任せなので、投資未経験者や自分で個別の投資信託の内容を調べる時間がないといった人には魅力的でしょう。ただファンドラップは手数料が高いことに注意が必要です。

 ラップ口座の手数料だけではなく、投資信託の信託報酬や運用報酬、為替手数料などがかかります。楽天証券経済研究所の篠田尚子ファンドアナリストによると、年間3%ぐらいの手数料がかかるものが多いようです。

 1千万円の運用ならば手数料は30万円近くになるということです。運用の成果がこれを下回れば元本が減る計算です。

 運用がスタートすると結果が3カ月ごとに報告されます。途中で運用方針を変更したい場合は、いつでも変えられます。

 ただ投資一任契約そのものはクーリングオフの対象外で、すぐに解約もできないため、十分理解し、納得した上で契約しましょう。

2015/8/26
 

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