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「神戸の街は私の音楽の源」と話す伍芳さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸新聞社
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「神戸の街は私の音楽の源」と話す伍芳さん=神戸市中央区東川崎町1、神戸新聞社

 阪神・淡路大震災で姉を亡くした神戸在住の中国古箏(こそう)奏者伍芳(ウーファン)さんが10日、神戸・旧居留地の神戸朝日ホールでコンサートを開く。震災から20年。「ようやく姉のことを話せるようにはなったけれど、震災が、姉が忘れられていくんじゃないかと思うと寂しい」。新アルバムからも多くの曲を演奏し、姉がいない歳月を思いつつ書いた新曲「あのひとともに」も披露する。

 中国・上海生まれ。1990年に来日し、西宮の木造2階建て民家で姉と暮らした。震災の日は留守で難を逃れたが、自宅にいた姉は犠牲になった。

 「誰もがいつかは死ぬ。だから、姉との再会を楽しみに、いかに日々を大切に過ごすかを上海の両親と考えてきた」と語る。

 これまでも姉との思い出をテーマに曲を作ってきたが、今年初め、姉をしのんだ作品を5年ぶりに発表。曲調は決して暗くなく、淡々と流れるようだ。「20年という時間を経て、メロディーが自然に湧いてきた。私も上海の両親もよく生きてきたなあ、と」

 4月に出した新アルバム「マイ・フェイバリット・ムービーズ」では、アニメ「風立ちぬ」や「タイタニック」のテーマ曲などなじみ深い映画音楽をカバー。これまで古箏の古典曲やオリジナル曲に取り組んできただけに新たな挑戦となったが「とにかく楽しく、古箏の可能性が広がった」と笑顔を見せる。

 公演では、姉が好きだった神戸、支えてくれた人へ感謝を込めるとともに「震災を忘れないで、という遺族みんなの気持ちを代弁するつもりで演奏したい」と話す。

 午後4時開演。前売り5千円、当日5500円。アートフォレストTEL078・367・3560

(松本寿美子)

2015/5/2

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