連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

記事特集

  • 印刷
震災を描いた教科書 
拡大
震災を描いた教科書 
阪神・淡路大震災の記述がある英語教科書を手にする京都教育大の泉恵美子教授=神戸市中央区、神戸新聞社 
拡大
阪神・淡路大震災の記述がある英語教科書を手にする京都教育大の泉恵美子教授=神戸市中央区、神戸新聞社 

 今春、文部科学省の検定に合格した中学3年の英語教科書に、阪神・淡路大震災から20年の歩みが掲載された。震災から生まれた歌「しあわせ運べるように」や、神戸市中央区・東遊園地のガス灯「1・17希望の灯(あか)り」を紹介し、命の大切さを英文で伝えている。市町村教育委員会などがこの教科書を選べば、来年4月から使用される。(上田勇紀)

 教育出版(東京都)の英語教科書「ONE WORLD(ワンワールド)」。リーディング教材として、全143ページのうち6ページを阪神・淡路に割いている。震災の詳しい記述が英語教科書に載るのは珍しいという。

 神戸に住む中学3年の絵里を登場させ、祖母から教わった震災を英語スピーチコンテストで発表するというストーリーを展開する。

 絵里は祖母の言葉を引用しながら、1995年に始まった「神戸ルミナリエ」、震災直後に神戸の小学校教諭が作った「しあわせ運べるように」、被災者を照らす「1・17希望の灯り」を紹介。震災で犠牲になった少女にちなんだ「はるかのひまわり」にも触れる。

 絵里は「東北と神戸の強い絆を感じる。私は困難に立ち向かい、助けを求める人に手を差し伸べられる強い人になりたい」と締めくくった。

 企画・監修した京都教育大の泉恵美子教授(53)=英語教育=は、阪神・淡路で芦屋市の両親の自宅が半壊。「ずっと震災を取り上げたかった。単に文法を学ぶためではなく、震災を記憶にとどめ、語り継いでいってほしい」と期待を込めた。

 教育出版の山内典子英語科編集長も「教材を通じ、痛みを分かち合う気持ちを持ってほしい」と話していた。

【英語教科書の一部】

 My grandmother said,“We stood up in unity and helped each other.

We believed that we could rebuild Kobe,and continued to have hope.”

She told me about a monument called“1.17 Flame of Hope.”

【英語教科書の翻訳文】

 祖母は「私たちは団結して立ち上がり、助け合った。

神戸が復興すると信じ、希望を持ち続けた」と言いました。

そして「1・17希望の灯り」と呼ばれる記念碑のことを話してくれました。

2015/5/8

天気(7月17日)

  • 30℃
  • 24℃
  • 20%

  • 32℃
  • 21℃
  • 20%

  • 31℃
  • 24℃
  • 30%

  • 32℃
  • 24℃
  • 20%

お知らせ