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震災から20年がたち、復刊された小崎佳奈子さんの著書「瓦礫の中のほおずき」=神戸市内 
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震災から20年がたち、復刊された小崎佳奈子さんの著書「瓦礫の中のほおずき」=神戸市内 

 阪神・淡路大震災時、神戸市灘区の稗田小学校で教諭をしていた小崎佳奈子さん(73)=同市中央区=が、当時の学校や子どもの様子を記した著書「瓦礫(がれき)の中のほおずき-避難所となった小学校の一教師の体験-」(神戸新聞総合出版センター)を自費復刊した。震災から20年。震災を子どもたちに教えている若手教諭らに「当時の子どもたちの様子を少しでも伝えたい」と無料で贈る。(高田康夫)

 小崎さんは震災で自宅が半壊。同小では児童2人が亡くなり、約2500人の避難所となった。2月から、避難している児童のために「ひえだっ子教室」が開かれ、小崎さんが担当になった。家がつぶれ、帰る場所のない1~6年生約40人が集まった。

 〈僕らはみんな生きている 生きているから歌うんだ〉

 同教室で初めて歌ったのは「手のひらを太陽に」。子どもたちの真剣な歌声に避難者も喜んだ。豆まきや壁新聞づくりなどもした。たった18日間の教室だったが、「生涯忘れられない」と振り返る。

 その後、小崎さんは各校に配置された教育復興担当にもなり、小学校の復興の様子をつぶさに見てきた。日々の出来事や気付きをノートにしたためた記録を96年4月、同書として出版。同教室の様子のほか、小崎さん自身の被災体験や、震災をテーマにした子どもたちの作文からできた合唱組曲、被災の混乱の中に咲く小さな花のことなども記している。

 出版から19年が過ぎ、すでに退職した小崎さんは、当時子どもだった若手教諭が震災を教えている様子をテレビで見て復刊を思い立った。「当時、子どもたちは生きることのすばらしさを学んでいた。そんな子どもたちの様子を若い先生に知ってもらい、指導に生かしてほしい」と呼び掛ける。

 教諭のほか、子どもに震災や命の大切さを教えたい人にも贈る。学校などの単位でまとめて申し込む。希望者は住所、名前、電話番号を記し、ファクス(078・251・0887)で小崎さんまで。

2015/5/9

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