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手作りの防災ゲームを小中学生に教える明石工業高等専門学校の生徒たち=神戸市西区井吹台東町4
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手作りの防災ゲームを小中学生に教える明石工業高等専門学校の生徒たち=神戸市西区井吹台東町4

 阪神・淡路大震災から30年を見据え、人と防災未来センター(神戸市中央区)などが、教訓を次の世代につなぐ取り組み「災害メモリアルアクションKOBE」を進めている。震災を直接体験した世代が減る中、南海トラフ巨大地震などで防災を担う若者たちに震災を伝え、そしゃくした言葉をさらに若い世代に伝えてもらう。本年度は5団体の高校生や大学生らが体験者に学んでいる。(阿部江利)

 同センターは、震災から10年目までは「経験の相互共有」、11~20年目は「体験者から若者へ伝える」を目指し、市民や研究者らと取り組んできた。21~30年目は「若者から、さらに若い世代へ」に重点を置き、教訓を生かせる人材の育成を目指している。

 参加するのは、舞子高校▽明石工業高等専門学校▽兵庫若者防災ネットワーク▽神戸学院大▽関西大-の5団体で、被災者への聞き取りやアンケートなどを実施。成果を絵本や防災ゲームにして、小中学生に伝える。

 防災士を取得した生徒有志でつくる明石高専の「明石高専防災団」は、ボードゲーム型の「防災ゲーム」を開発。今月13日、神戸市西区で小中学生38人にお披露目した。

 すごろくのように進めるが、途中に津波や火災、余震などの「災害発生」があり、それを「防災グッズカード」や「神戸の知恵カード」で解決していく。「知恵」は、生徒が震災の語り部らに聞いた「バケツを簡易トイレに」「段ボールは床に敷くと暖かい」などのアイデアを採用。2年でリーダーの渡部桂太朗さん(17)は「楽しく防災を学んでもらおうと考えたが、作る過程で私自身も災害をより身近に実感するようになった」と話す。

 舞子高校環境防災科は、生徒6人が被災者への聞き取りをし、次の世代に伝えたい一言をまとめる。2年の山本泰成さん(17)は「被災体験は一人一人違う。その人なりのエピソードを引き出したい」と意気込む。

 企画委員長の牧紀男京都大防災研究所教授(47)は「若者が被災者の生の声を聞き、納得して『わがこと』として防災に生かし、伝えていくことが大事だ」と話す。1月9日午前10時から、同センターで報告会がある。

2015/12/26

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