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土中から見つかり、21年ぶりに再び境内に設置された一対の狛犬=西宮市社家町
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土中から見つかり、21年ぶりに再び境内に設置された一対の狛犬=西宮市社家町
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 阪神・淡路大震災で壊れ、その後行方が分からなくなっていた西宮神社(西宮市社家町)の狛犬(こまいぬ)一対が、昨年、境内の地中から見つかった。顔が欠け、胴体の一部が無くなるなど痛ましい姿だが、同神社は「震災の記憶を伝えるもの」とあえて修復せず、そのまま設置することにした。(篠原拓真)

 狛犬は江戸時代後期の1790年、酒の神様をまつる「松尾神社」を西宮神社境内に造営した際、地元の酒造家らが奉納したとされる。

 震災で、同神社の社務所が全壊、本殿も半壊し、灯ろうなどが散乱。松尾神社も倒壊、狛犬一対も台座から落下し、損壊した。

 復旧の混乱の中、狛犬はがれきとともに、西宮神社境内の土の中に埋められた。長年その存在は忘れられていたが、昨年5月中旬、倉庫を建設するために掘り起こしたところ、地中から見つかったという。

 一体は顔が全て欠けており、もう一体は顔の左半分と胴体の後ろ部分が無くなっていた。同神社には震災を伝える展示物がないことから、その姿を残すことにした。「震災の記憶として後世に伝える」との説明看板を置き、新たな台座に据えて、本殿へと続く参道脇に21年ぶりに設置した。

 吉井良昭宮司(64)は「17人いる神主の中でも当時を知るのは3人だけ。20年以上の年月がたって出てきたのも、震災を忘れないでということだろう。多くの人が見て、語り継ぐきっかけになれば」と話している。

2016/1/14

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