連載・特集 連載・特集 プレミアムボックス

記事特集

  • 印刷
6・04 長田区・ポケットパーク
拡大
6・04 長田区・ポケットパーク
5・40 長田区・神戸の壁跡
拡大
5・40 長田区・神戸の壁跡
6・15 中央区・ビーナスブリッジ
拡大
6・15 中央区・ビーナスブリッジ
5・55 淡路市・北淡震災記念公園
拡大
5・55 淡路市・北淡震災記念公園
5・49 宝塚市・末広中央公園
拡大
5・49 宝塚市・末広中央公園

 ■早 朝

 5・00 長田区・鷹取商店街 かつて長屋が並んだ一角の防災公園で炊き出しの湯気が上る。地震後の火災で夫・穣弥さん=当時(57)=を亡くし、現在は近くの借り上げ復興住宅に暮らす林絹江さん(79)は「昔なじみがいて気晴らしができるし、何よりお父さんがおる場所。離れるのは想像つかへんわ」。

 5・00 中央区・東遊園地 ガス灯「1・17希望の灯(あか)り」から分灯されたランタンが会場へ。訪れた人が手にしたろうそくに火を移し、竹灯籠の中に供えると「未来 1・17」の文字が浮かび上がった。参列者は揺らめく火を見つめながら、5時46分を待った。

 5・20 長田区・若松鷹取公園 旭若松地区で亡くなった人の数と同じ105本のろうそくが並ぶ。東遊園地の「1・17希望の灯り」が分灯され「未来 1・17 忘れない」の文字を作る。旭若松連合会副会長の高山博さん(72)は「20年で追悼行事にけじめをつける人も多い。でも生きとう限りは亡くなった人に寄り添いたい」。

 5・30 長田区・神戸の壁跡の復興住宅 犠牲者17人の名が刻まれた記念碑に、住民らがピンク色のカーネーションを供えた。自宅が倒壊し、妹=当時(54)=を亡くした谷口育子さん(80)は、長女の加代子さん(48)と一緒に手を合わせた。「自分だけ助かってごめんね。21年間、そばで守ってくれたから元気でいるよ。ありがとう」

 5・35 長田区・大国公園 看護師の花川恵美子さん(50)が合掌した。東灘区で被災。7カ月の赤ん坊の娘を背負い、救出された人の心肺蘇生にかけずり回った。「娘の成長とともに、震災からの月日を思う」。転居後は毎年この時間、近所にあるこの場所で祈る。「みんな元気です。ありがとう」

 5・37 西宮市・地すべり犠牲者の碑 慰霊碑の周囲を紙の灯籠が照らす。近くの関西学院大生らが手作り。仁川百合野町と仁川町6では、住民34人が土砂災害で亡くなった。それでも「震災を知らない住民が増えている」と仁六自治会の板橋利喜造会長(68)。「『被害のあった場所だから気を付けよう』と思ってもらえるだけで、語り継ぐ意味がある」と力を込めた。

 ■5・46

 淡路市・北淡震災記念公園 追悼行事に遺族や地域住民ら約200人が参加し、黙とう後に「花は咲く」を合唱。遺族らは祈念碑に献花し手を合わせた。

 東灘区・森公園 慰霊祭の規模を縮小したが、「黙とうは続けたい」と住民代表の宮本純嗣さん(60)。母の都さん=当時(75)=を失った泉正三さん(67)は「あの日は遠のくが、母の存在は近く感じるようになった」。妻の志自子さん(65)と「元気でやってるよ」と報告した。

 兵庫区・川池公園 慰霊碑前で約170人が地域の犠牲者100人以上を悼んで黙とう。母の樽井千鶴子さん=当時(62)=を亡くした大分県の村上幸生さん(63)は「震災直後に地域の人に支えてもらった」とここへ。「母の年齢を超えた。喜んでくれているかな」とつぶやく。

 長田区・御蔵北公園 僧侶の読経が響く中、住民ら約150人が手を合わせ、丹波市立大路小学校の児童が作ったペットボトル灯ろうの火が揺れた。

 芦屋市・津知公園 「絆」と刻まれた碑の前で、子ども2人を失った米津勝之さん(55)ら約100人が目を閉じる。地元自治会は追悼式典から、今年は献花台を設け、来た人に白いカーネーションを配る形に。中井順介自治会長(86)は「追悼の気持ちは変わらない」。

 東灘区・魚崎わかばサロン 約190人が黙とう。地区で亡くなった206人を悼む碑がろうそくの明かりに浮かぶ。昨年11月にできた魚崎川井宮本自治会の会長石本幸一郎さん(55)は「防災活動に力を入れようと設立した。万が一の際は、地域のつながりが重要」ときっぱり。

 中央区・ビーナスブリッジ トランペットの音が響く。人々が「神戸・希望の鐘」を順に鳴らす。

 灘区・六甲道南公園 11人が慰霊碑を囲むように手を合わせる。慰霊祭は取りやめに。花を供えた南八幡婦人会長の伊達美智さん(82)は「顔見知りもたくさん亡くなった。踏ん切りって必要かもしれないけど、何もないのは寂しいね」。

 須磨区・千歳公園 追悼行事はなくなったが、17人が地区の犠牲者47人のために祈る。20歳の次男を亡くした崔敏夫さん(74)が「風化させないよう、考えていきませんか」。太田中学校2年の樹田豊君(14)は地元の被害を授業で知り、ここへ。「僕らの世代が伝えていく」と誓う。

 宝塚市・末広中央公園 追悼行事会場で市内の犠牲者118人と同数のろうそくが揺れる。大学時代、同じ軽音楽部の友人を失った伊藤絵里子さん(43)は「生きたくてもかなわなかった人がいる。子どもたちは命の大切さを知り、命を守るすべを学んで」と願った。

 明石市・はなぞの広場 仮設住宅跡で200人が、ろうそく700個で「1・17 HANAZONO」の文字を作る。望海中学校2年の柘植小春さん(13)は「突然命を奪われた人のことを考えると、できることは何でもやりたいと思った」。

 中央区・兵庫県庁 井戸敏三知事と県幹部職員ら約30人が2号館13階で黙とう。知事は「安全安心の基盤が確立されてこそ、私たちの活動があるという原点に返りたい」。

2016/1/18

天気(8月26日)

  • 31℃
  • ---℃
  • 20%

  • 30℃
  • ---℃
  • 20%

  • 32℃
  • ---℃
  • 10%

  • 33℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ