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阪神・淡路大震災で全壊した、ピータンハウスの開所予定場所=兵庫区菊水町(ピータンハウス提供)
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阪神・淡路大震災で全壊した、ピータンハウスの開所予定場所=兵庫区菊水町(ピータンハウス提供)
車いすの身体障害者らが陶芸に取り組む「ピータンハウス」。特注の商品を作ることもある=長田区海運町3
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車いすの身体障害者らが陶芸に取り組む「ピータンハウス」。特注の商品を作ることもある=長田区海運町3
食器や花器に加え、近年はストラップなどの小物が人気という=長田区海運町3
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食器や花器に加え、近年はストラップなどの小物が人気という=長田区海運町3

 オープン当日の朝に阪神・淡路大震災に見舞われて施設が全壊、その後拠点を移しながら陶芸に取り組んできた福祉作業所「ピータンハウス」(長田区海運町3)が来月、開所20周年を迎える。高島惠津子理事長(67)は「震災後に出会った人たちに支えられてここまで来られた」と、まちの復興とともに歩んだ日々をかみしめる。(金 慶順)

 障害者の自立を目指して1995年1月17日に兵庫区菊水町で開所予定だったが、震災で施設が全壊。ボランティアや支援者らの協力で活動拠点を探し、同年10月、長田区水笠通のプレハブ小屋1階を借りて念願の開所を果たした。

 障害者が陶芸を手掛ける作業所は珍しく、当初は作品も表面にでこぼこがあったり輪郭がゆがんでいたり。周囲は空き地が多く、作品も未熟だったが、震災で食器を失った近隣住民らが買いに来てくれたという。その後は土地区画整理事業などで須磨区へ移転し、2002年に今の場所に落ち着いた。

 現在のメンバーは20~60代の男女9人。脳性まひの人や交通事故の後遺症などで車いすの人らがいる。花瓶や傘立てなど大きな品を作る人もいれば、クッキー型で抜いたものをストラップにしたり、直径約1センチに丸めた土を積み上げて器にしたり、それぞれができることに応じて仕事を行う。

 移転する場所ごとで近くの学校や老人施設で陶芸の出張講座に出向くなど、地域との交流も盛んに行ってきた。

 職員が施設内の窯で焼いて仕上げ、完成品は同作業所などで販売。開設当初は利用者として車いすで通い、現在は施設長を務める和田順子さん(54)は「ここでは障害があっても時間をかければいいものを作れる」。高島理事長は「これからも人と人の絆をはぐくむ場所にしていきたい」と意気込んでいた。

 ピータンハウスTEL078・736・1776

2015/9/26

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