震災で亡くなった児童・生徒や教職員の冥福を祈る兵庫県教職員組合主催の「追悼の夕べ」が17日、神戸市中央区のラッセホールであり、遺族や学校関係者ら約270人が犠牲者に花を手向けた。
震災で命を落とした県内の公立幼稚園、小中学・高校の子どもは296人、教職員は22人。ホールの地下には震災資料室があり、銘板が保管されている。
主催者を代表し、同組合執行委員長の泉雄一郎さんが「震災を体験していない若い教員に語り継ぎ、教訓を生かします」と述べた。ひょうご防災特別推進員の杉尾須美子さんは「阪神・淡路大震災の教訓の継承」をテーマに講演。「雨の日に避難所へ行けますか。現実に起きうることとして考え、判断できるようにしましょう」と呼び掛けた。
また、神戸市立桂木小学校合唱団が「しあわせ運べるように」などを合唱したほか、西宮市立図書館ボランティアのメンバーが音楽朗読劇を披露した。(中川 恵)