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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の次男、角田優太郎被告(28)の裁判員裁判第21回公判が22日、神戸地裁であった。兄の角田健太郎被告(32)が、2008年12月、マンションのベランダ物置で亡くなった仲島茉莉子さん=死亡時(26)=に対する殺人、監禁事件などの審理で検察側証人として出廷した。

 検察官と健太郎被告との主なやり取りは次の通り。

 -茉莉子さんは、逃亡先の沖縄で美代子元被告に見つかり、08年7月にベランダの物置に閉じ込められた。尼崎に連れ戻した当時、美代子元被告は、茉莉子さんの扱いについて何か言っていたか。

 「リビングでの家族会議の中で、茉莉子さんから逃げた理由を聞きながら、『死んだ方がましな目に遭わせたる』と言ってました」

 -物置に閉じ込められた茉莉子さんへの暴力について、あなたはどのように認識していた。

 「直接見たり、物置内の監視カメラの映像をモニターで見たり、物音を聞いたりしました」

 -茉莉子さんが暴力を受けると、モニター画面はどうなる。

 「画面が揺れていました。殴られて(茉莉子さんが)物置の壁にぶつかっていたから」

 -物音とは。

 「怒鳴り声、殴ってる音、壁にぶつかる音。リビングや子ども部屋にいると聞こえました」

 -08年11月下旬に撮影された物置の写真では、茉莉子さんが横になっている。

 「美代子に『寝とくように』と言われたと思います」

 -どうして。

 「衰弱した茉莉子さんの体力を回復させてるんかなと思いました。また虐待を続けるために」

 -どういうことか。

 「美代子自身が、虐待を楽しんでやっていたので。自分が暇になったとき、しょっちゅう物置へ行っていましたし」

 -物置では話をするだけ。

 「暴力もです」

 -茉莉子さんの体を洗うのはどうしていた。

 「外に連れ出して公園とかで洗ってました。週に1回とか、2週間に1回とか」

 -裸にさせて洗う。

 「はい」

 -優太郎被告自身が、茉莉子さんを殴ったことはあるか。

 「1度あります。体を洗うのに外へ連れ出した時、茉莉子さんが(夫の仲島)康司(被告)に偉そうな物言いをしたので、優太郎がそれに怒って頭を1発殴りました」

 -優太郎被告は茉莉子さんを殴ったことでけがをした。

 「手を骨折しました」

 -優太郎被告に何か言っておきたいことは。

 「家で起こったことは(優太郎被告も)結構見てるはずなので、(法廷で)正直に話してほしかったなと思います」

2015/1/22
 

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