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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、仲島康司被告(45)の裁判員裁判が結審したことを受け、仲島茉莉子さん=死亡時(26)=の父親が27日、代理人の弁護士を通じてコメントを出した。全文は次の通り。

 「本日、仲島康司被告に対し、娘と安藤さんの事件については懲役8年、橋本次郎さんの事件については懲役12年として、合計懲役20年との求刑が、検察官によってなされました。

 仲島被告は、角田美代子の指示で結婚したとはいえ、娘の夫として、娘を守るべき立場にありました。また、今回、私の妻の件では仲島被告は起訴されていませんが、仲島被告は妻にも暴行を加えたことがあったと聞いています。本来であれば守るべき自分の妻、さらに義理の母に手を掛けたことは、絶対に許されるものではないと思います。

 今回の公判では、娘に対する、聞くに堪えない想像を絶する酷(ひど)い虐待の状況を聞かされました。このような酷い虐待を数カ月にもわたって受けた末に命までも奪われた娘の苦しみ、恐怖、絶望、そして無念さを思うと、仲島被告に対してはもっと重い刑を求めてもよいというのが、私の率直な気持ちです。ただ私としては、求刑についてはすべて検察官にお任せしており、今は判決を待ちたいと思っています。

 公判において仲島被告は、事実をある程度正直に話していたようには思いますが、他の共犯者たちとは立場が違うなどとして、刑事責任の重さが違う旨を主張していたと聞いています。

 しかし、仲島被告は娘とともに決死の思いで美代子らの元から逃亡した仲であったにもかかわらず、仲島被告だけが生き残り、娘は命さえも奪われてしまいました。

 娘を助ける機会は何度でもあったはずなのに自分かわいさに娘を見捨てた仲島被告のことを、娘の父親として、私自身は今後も決して許すことはできません。娘を助けることができたのに見捨てたという点で、仲島被告の罪は重いと思っています。

 裁判官、裁判員の皆さまには、どうか真実を見極め、正当な判決を下されることを、切に願っております」

【特集】尼崎連続変死事件公判

2015/2/27
 

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