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尼崎連続変死事件公判

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 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義理のいとこ、李正則被告(41)の裁判員裁判第6回公判が2日、神戸地裁であった。2009年6月に死亡した皆吉初代さん=死亡時(59)=に対する加害目的略取、傷害致死罪の審理で、初代さんの次女、角田瑠衣被告(30)が検察側証人として出廷した。検察官との主なやりとりは次の通り。

 -初代さんが意識不明になった08年3月1日に何があったかを聴く。角田家の人は朝起きて何を?

 「正則ら5人が車で大阪市内のパチンコ店に行きました」

 -残りのメンバーは。

 「昼すぎに別の車で出掛けて、最終的にはパチンコ店で合流するという目的でぶらぶら買い物を」

 -この日の元被告の機嫌は?

 「朝からものすごく悪かったです。何かにつけて母親(初代さん)に文句を言って怒っていた。正則にも電話して『腹立つわ』『このおばはんは』とか言ってました」

 -パチンコ店に着いたのは。

 「夕方すぎ。パチンコ店の立駐に車を止めました」

 -その後、どんなことがあった?

 「車の中で美代子が母親に文句を言っていました。そしたら正則がエレベーターの方からやってきて、運転席の外側に来て、車の窓を開けて助手席の美代子と話をしてました。母親について美代子が『こんなことすんねん』『こんなこと言うねん』と正則に伝えてました。正則は(初代さんのいた)後部座席の方に移動して、ドアを開け、母親に『なんで訳の分からんことするんや』『頭にうじ湧いとんちゃうか、おのれ』と言って、両手で母親の髪の毛をつかんでガタガタガタと頭を振る暴行を加えてました」

 -振り方の激しさは?

 「前後にものすごく勢いよく。むち打ちになるんじゃないかと思った記憶があります」

 -初代さんの反応は。

 「何かをしゃべってるんですけど、言葉になってない感じ。『あわわ』とか『ちょっ、ちょっ、ちょっ』という感じでした」

 -被告の様子は。

 「合間に抜けた髪の毛をはらい、また頭をつかんで振るというのを繰り返していました。10~15回連続で振って、髪をはらってまた繰り返すというのを4、5回していた」

 -終わった後、初代さんは何か言っていた?

 「『ちょっと頭がおかしいんです』と。私も聞いたことがないような、ゆっくりとしたしゃべり方で。声がどんどん消えていくような。その後、動かなくなってしまった。姉(仲島茉莉子さん)が横から『何仮病してんの』と母親を引っ張ったり、揺さぶったりしていました。それに対して美代子が『茉莉ちゃん、やめ。ほんまに様子がおかしいわ』と言い出し、そこから病院に向かった」

 -初代さんが意識不明になった当時のあなたの心境について。

 「正直、正則に感謝しているという気持ちだった」

 -悲しいという気持ちは。

 「いえ、悲しいという気持ちは全然ありませんでした」

 -李被告を恨むとか憎いという気持ちは。

 「全然ありませんでした。今もないです」

 -実のお母さんが意識を失って、その後病院で亡くなった。それを感謝したと?

 「正直に言えばそうです」

 -心境を説明してもらえますか。

 「私自身、美代子に出会ってから自分で美代子を選んで、自分のお母さんになってほしいという気持ちでついて行った。母親がそばにいると、どうしても邪魔な存在になって、いつまでも美代子に受け入れてもらえない。母親がいなくなってほしいという気持ちでいたので、正則が私の願う状況にしてくれたという気持ちでした」

2015/9/2

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