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尼崎連続変死事件公判

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角田久芳さん事件の起訴内容と3被告の主張
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角田久芳さん事件の起訴内容と3被告の主張

 尼崎連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺時(64)=の義妹の三枝子被告(62)、養子で長男健太郎被告(33)、内縁の夫鄭頼太郎被告(65)の裁判員裁判第6回公判が22日、神戸地裁で開かれた。2005年7月に沖縄の崖から転落死した角田久芳さん=当時(51)=に対する殺人、詐欺罪について、中間の論告と弁論があった。

 論告・弁論は通常、結審前に行うが、今回の裁判では、裁判員が争点などを理解しやすいように主な事件ごとにする。3被告はほかに四つの事件で七つの罪に問われている。

 検察側は3被告が、元被告から自殺を求められて逃げた久芳さんを捜し、発見後は元被告らの暴行に同調したと指摘し、「自殺しかない状況に追い込む殺人行為にあたる」とした。久芳さんの保険金で借金を返済し、生活を維持した点などを挙げ、「利益を共有していた」とし、詐欺罪の成立も主張した。

 弁護側は暴行を元被告の主導とした上、「死ぬしかないと思わせるほどの強い抑圧行為ではなかった」と反論。久芳さんの意思で自殺の覚悟を決めたとし、「自殺関与にとどまる」などとした。詐欺罪については、事故死と虚偽の説明などをしたが「金銭は被告らの手に渡っていない」とし、健太郎被告と鄭被告はほう助罪にとどまるとした。三枝子被告は争っていない。

2015/5/22
 

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